佐藤健(稲垣吾郎)はアメリカン・ハイスクールに通う父と二人暮しの一八歳の少年。父、武史(夏木陽介)は多忙で出張も多く、留守中は運転手の大場(柄本明)が世話をしてくれる。夏休みの間フランス語をマスターするように言われた健の前に、美しい家庭教師ソフィー・モーガン(ジョアナ・パクラ)が現れ、健は彼女に夢中になってしまう。しかし彼女は大場が一計を案じ送り込んだ女だった。健をドライヴに誘ったソフィーは彼を誘惑するが、彼女の行動は大場がすべて計画したことだった。いつしか純粋な健を愛し始めていたソフィーは、約束が果たせないなら金を返せと大場に脅迫される。心のおもむくまま自然に結ばれた健とソフィーだったが、数日後、二人の行為を撮ったビデオテープを手に、健は大場に五〇〇万円を要求される。健はそれに応じ、父の金庫から金を持ち出してしまう。そんな彼のもとへソフィーが訪ねてきた。彼女はルームメイトが事故に遭い、その治療費を得るため大場の計画に乗ったことを告白し、今は本気で健を愛していると語ると部屋を出ていった。健は一計を案じ、上京した大場の父(ハナ肇)に、健の父の車を持ち出して見栄を張る大場の姿をビデオで撮影して、大場からテープを取り戻した。そして夏が終わり、少し大人になった健はソフィーと別れるのだった。