若者達で賑わうパリのシャンゼリゼ。ヴァイオリニストのローラ(ソフィー・マルソー)は、年上の恋人で高校教師のサーシャ(リシャール・ベリ)、女友達のミリアム、役者志望のシモン、音楽家志望のポール、金持ちの息子ミシェルといういつものメンツと共に楽しい一時を過ごしてした。二年後の一九六七年、ローサとサーシャは集団コミューン《キブツ》にボランティアで参加していた。美しいイスラエルのティベリアド湖岸を背景に二人は兵士として戦った。ある日、パリの仲間三人が二人のところへひょっこりやってくる。夜の湖に飛び込んだり、ローラの二〇歳の誕生日を祝ったりしながらパリで過ごした日々を懐かしむ六人。再びパリ。ミリアムが自殺した。彼女はサーシャのことを密かに愛していたのだ。平和な日々が終わり、六日間戦争が始まった。サーシャも兵士として戦いに臨んだが、戦場で死んでしまう。悲しみに暮れるローラのもとにサーシャの遺品が届く。その中にはサーシャとミリアムの写真があった。サーシャが本当に愛していたのはミリアムだったのかもしれないと気づき、動揺するローラだが、写真のことは誰にも言わなかった。シモン、ポール、ミシェルと共にサーシャの葬式を始めたローラは、ミリアムの兄から一通の手紙を受け取る。それはミリアムの死後、発見されたサーシャへの手紙だった。ローラはその手紙をサーシャと共に埋葬しながら、一つの愛が終わったこと、そして新たな人生が始まろうとしていることを実感するのだった。