一九五八年夏、リヨン。一三歳のフレデリック(ジュリー・バタイユ)と八歳のソフィー(カルディス・ルフラン)はラ・ポールへヴァカンスに行くので大はしゃぎ。ところが父ミシェル(リシャール・ベリ)は仕事のためにリヨンに残り、母レナ(ナタリー・バイ)は突然パリに行ってしまった。姉妹は仕方なく二人でラ・ボールの別荘へ向かった。メイドのオデット(ヴァレリア・ブルーニ・トデッシ)は意地悪だったが、親類のマンデル一家も来ていて、毎日楽しい日々を過ごす姉妹。次第にフレデリックは長男のダニエル(アレクシス・デルロン)に恋心を抱くようになる。そこへやっとレナがやって来るが、恋人ジャン・クロード(ヴァンサン・ランドン)も一緒だった。レナは離婚して親子三人で暮らすことを子供たちに打ち明けると、その準備のために再びパリに向かった。今度は突然ミシェルがやって来た。ミシェルは子供たちに、自分と一緒に暮らすように説得する。そしてレナがパリから戻ってくると、夫妻は子供たちの前でつかみ合いの喧嘩をする。翌日からレナと姉妹はマンデル一家の家に移った。両親の苦しみをよそに、ミシェルはレナにやり直そうと提案するが、レナは冷たく拒絶し、一家が元に戻ることは二度となかった。こうして夏は終わったのだった。