自動車修理工場を経営していたピエール・ゴーティエ(シャルル・ヴァネル)とその妻テレーズ(マドレーヌ・ルノー)は、飛行場建設による土地立ち退きのために新しい町へ引っ越して来た。そこでの生活が軌道に乗り出したある日、テレーズはリモージュから来た客に、自分の大工場を任されてみる気はないかと言われ、仕事熱心で勝ち気な彼女は、その提案を受けて旅立った。残されたピエールは、次第に夢だった飛行機作りに対する情熱を感じるようになり、知人の飛行機の処女飛行を頼まれたピエールの前に現れたテレーズと共に、一から出直すように飛行機作りに精を出す。そしてテレーズは女性パイロットとして直線長距離飛行大会で世界記録を樹立し、一躍ヒーローになるのだった。