シシリー島(シチリア島)の町パレルモにある、少年院の教師になったマルコ(ミケーレ・プラチド)は、窃盗、恐喝の常習者ピエトロ(クラウディオ・アメンドラ)や、男娼のマリー(アレッサンドロ・ディ・サンツォ)らの反抗に対し、ひたむきな努力を続けていた。暴力や強姦未遂など何一つ問題を解決できず、そしてマリーに愛を告白され苦悩するマルコ。ある日ピエトロがマルコに脱走計画を打ち明ける。マルコは思い止まるよう説得するが、ピエトロの決意は固かった。彼の脱走がきっかけとなり、少年院の規則は更に厳しくなり、マルコはピエトロの協力者として追及を受ける。ピエトロはおもちゃのピストルを片手にデパートを襲い警官に撃たれ、病院のベッドでマルコの手を握りながら死んだ。ピエトロの死を少年たちに伝えたマルコは、彼らの前で高校教師への復職任命書を破り捨て、少年院に残ることを決意するのだった。