ニューヨークへ流れてきたジャズ・ピアニスト、セレスト(モニーク・スパジアーニ)は、幼い頃別れた息子に、思い出の品々を収めたスーツケースを送る。成長して画家となった息子ブローデル(ガブリエル・アルカン)は、スーツケースの中の物を見ながら物思いにふける…。1928年、18才のセレストは、田舎町の映画館の伴奏ピアニストとして人気を得るが、トーキーの出現により失業してしまう。その後大金持ちのひとり息子ピエール(ジャック・ペノー)と結婚し、息子をもうけるが、夫の戦死によって義母にひとり息子を奪われる。傷心のセレストはニューヨークのジャズクラブのピアニストになったのだった: 。時は流れ、現在。ブローデルの息子アントワーヌ(フランソワ・メテ)は、自分の血のルーツを辿るためニューヨークへと旅立つ。その後を追ったブローデルと合流して、2人は祖母のもとへと向かうのだった。