LightLoveなど6つのテーマの基に、海面から海底までの海の生物の生態を映す。ガラパゴスではオットセイやイグアナがハイスピードで泳ぎ回る。セイシェルではジンベイザメが優雅に海の王者の風格で泳ぐ。オーストラリアではカメラの上に肉の塊を置いて口を開けて迫る4メートルの3匹のホオジロザメの姿をカゴに入って撮影。フランス領ポリネシアでは肉塊に寄ってきた100匹のグレイ・リーフシャーク。紅海ではかつてシャーク・ポイントと言われた場所でもサメはおろか何の生き物も存在しない。戦争、工業廃棄物の及ぼす恐ろしさを見せつけられる。ニューカレドニアではコブラの15倍の猛毒を持つという縞ウミヘビの縞をうねらし水中を縫って泳ぐ姿と、マリア・カラスのオペラに合わせて6メートルのヒレを広げゆったりと泳ぐイトマキエイ。北極では0度の海に500回潜ったことのあるフィリップ・カガンの協力を得て氷下の創造を絶する色を映す。フロリダではカメラにぶつかったことを謝るようなマナティのかわいい仕草(本当は脱糞したことを恥じている)。また沈没船の中を泳ぎ回る色とりどりの小魚たちの群れを映す。世界の海の現状をナレーションによる解説を交えず、エリック・セラの音楽のみで表現する。