1800年代のローマ、金物商人の娘イレーネ・カレリ(ドミニク・サンダ)は金持ちに憧れ、ローマ屈指の金持ちといわれるフェルラモンティ一家にとりいろうとする。当主のグレゴリオ・フェルラモンティは、二人の息子、娘に不満で、商売を辞め彼らに金を渡した。次男のピッポ(ルイジ・プロイェッティ)はカレリ家から金物店を買うことにし、イレーネに恋し結婚する。彼女は長男マリオ(ファビオ・テスティ)、長女(アドリアーナ・アスティ)と仲良くなり、マリオに迫り関係を結ぶ。ピッポは深酒をするようになる。さらにイレーネは義父のグレゴリオまでも誘惑、義父は罪の意識にかられて死亡。マリオは投資の失敗で自殺し、酒と羞恥心と卑屈さに打ちまかされたピッポは廃人状態となり、イレーネが財産すべてを受け継ぐのだった。