人間より遥かに巨大で、全身真っ青の皮膚に目だけが赤いドラーク族が支配し、人間は虫けら同然の惑星。孤児となった人間の赤ん坊がドラーグ族の知事の娘ディーヴァに拾われ、ペットとして育てられた。テール(地球の意)と名付けられた赤ん坊は少年となり、ディーヴァが勉強に使っている学習器をこっそり使い、この惑星についての知識を深めていく。彼はディーヴァが瞑想の儀式に入った隙に学習器を抱えて逃げ出し、ひっそり暮らす人間たちに様々な知識を共有させた。やがてドラーグ族が人間狩りを開始。知識を得た人間たちは、ドラーグ族が捨てたロケットを改造して隣の星である未開の惑星へ、移住のための調査隊を派遣する。その折、テールを含む調査隊は、ドラーグ族が瞑想によってこの惑星に魂を飛ばし、マネキン人形を相手に踊るという行為で生命エネルギーを得て種の保存を図っていたことを知った。テールたちは踊りの最中の人形を破壊し、ドラーグ族を狂わせて大混乱に陥らせる。ドラーグ文明は崩壊の危機を迎え、やがて人間との間に協定が結ばれた。人間たちは未開の惑星と同じような人工惑星を作りそこに住むことになる。その人間の星には、テールの名がつけられた。