サガ(ラスマネ・ウェドラオゴ)が二年ぶりに村に戻ってみると、許嫁のノグマ(イナ・シセ)は父の第二夫人となっていた。深く傷つき、村のはずれで一人暮らしを始めるサガ。しかし未だに彼を愛するノグマは妹クルガ(ルキエトゥー・バリー)の手引きで、秘かにサガと逢瀬を重ねるようになる。が、それは村の掟を破ることを意味し、サガは死の裁きを受ねばならなかった。しかし彼を殺す役目を負った弟クグリは、小屋を燃やしただけで兄を逃がす。ノグマの父は不名誉を恥じて自殺し、クグリもまた掟に背いた罪の意識に苦しむ。そんな中、クグリの口からサガが生きていることを知ったノグマは彼のもとへ走る。サガの叔母の村で二人だけの生活を始め、ノグマのお腹には子供が……。しかし幸福も束の間、サガの母の危篤の知らせがもたらされ、彼は行く手に裁きの手があることを知りながら、村へ舞い戻る。母の葬儀の場に駆けつけたもののサガはクグリに撃たれるのだった。