やり手アドマンのバグリー(リチャード・E・グラント)はオデキクリームの宣伝プランに頭を悩ましスランプに陥る。ある朝妻のジュリア(レイチェル・ウォード)が目覚めてみると、バグリーはパニック状態で、広告に汚染された世界から足を洗うんだと訴える。広告会社をやめたバグリーだが、その肩にはストレスのせいか小さなオデキができていた。最初は身体から抜け出る欲望に満たされた“広告”の毒素だと考えていたが、いつしかそれは人間の顔の形に成長し、あげくの果てにはしゃべり出して自己主張を始める。精神科医に行っても効果はなく、バグリーはついにその人面瘤を手術で切断することにするが、運命を察知したオデキはバグリーの体を乗っとってしまい、現代の広告マンの代弁をするかのように「俺に売れないものはない。水爆だって何だって売ってみせる」と言うのだった。