一九六三年、ロンドン。ちんけな許欺師バスター・エドワーズ(フィル・コリンズ)は愛妻ジューン(ジュリー・ウォルターズ)と娘に囲まれ、幸福な結婚生活を送っていた。バスターは仲間のブルース(ラリー・ラム)からロイヤル・メールが多額の現金を輸送することを知り、強盗を計画する。見事15万ポンドを盗んだ彼らは、英国国内を転々とする。だがやがて捜査の手が伸び、バスターは妻子を連れてメキシコに逃亡する。ところがジューンはホームシックにかかり先に帰国、バスターも逮捕を覚悟の上で妻の後を追った。そして十数年後、刑を終えたバスターはジューンと共にウォタールー駅の隣で花屋を営んでいるのだった。