ツンドラ地方を拠点に活動するレニングラード・カウボーイズのマネージャー(マッティ・ペロンパー)は、彼らの演奏があまりにもひどいことを理由に、プロモーターからアメリカに行くことが唯一の希望であると助言され、ニューヨークのプロモーターを紹介してもらう。そして彼らは、ニューヨークでそのプロモーターに会うが、与えられた仕事は、メキシコに住む彼のいとこの結婚披露宴での演奏だった。そのプロモーターから、今はやっているのはロックンロールという音楽である、と教えられた彼らは、本を買って勉強を始める。メキシコへ向うために、巨大なキャデラックを購入した彼らは、道中田舎の農夫たちがたむろするバーで演奏をし、日銭を稼いだりする。途中、彼らは行方不明だったバンドのメンバーのいとこに偶然出合い、彼の加入で次第にアメリカ受けするバンドになってゆく。そして結婚披露宴の席で、生き生きと楽しそうに演奏するメンバーの姿を見て、マネージャーはどこへともなく姿を消した。その後、彼らの歌がメキシコでトップ10に入ったという知らせが届くのだった。