ニューヨークで証券会社に勤めるOLのダイアン(ナスターシャ・キンスキー)はある日港で、何者かに薬を飲まされ、誘拐される。連れて来られたのはアラブのとある国のハーレム。ダイアンは、先祖代々の遺産を受け継ぎ、この国の王となったセリム(ベン・キングズレー)に見染められてしまったのだ。ハーレムに閉じ込められたダイアンは当初自由を求めるが、次第にセリムの置かれた苦しい立場とハーレムの真実の姿を知るにつれ、彼に魅かれてゆくものを感じる。やがてハーレムが外部からの侵入者によって踏みにじられた時、セリムは女たちを解放する決意をする。そしてダイアンと別れたセリムは、見張り番の凶弾に倒れるのだった。ニューヨークに戻ったダイアンの胸には、セリムの面影がよぎるのだった。