ニューヨークの国連本会議にフランスのベルティエ首席代表が欠席していることに不審を抱いたフランス通信社は、その調査をモロー(ジャン・ピエール・メルヴィル)に依頼し、彼はジャーナリストにも評判の悪い情報通のキャメラマン、デルマス(ピエール・グラッセ)を協力者に選んだ。彼が、ベルティエと一緒に写真に写っている女が女優のジュディス(ジンジャー・ホール)であることを認め、彼女のもとを訪ねるが、逃げるようにして協力を断わるのだった。何の手がかりを得ることもなく夜のニューヨークをさまよう2人の耳に、ジュディスが自殺を図ったという知らせが届き、命をとりとめた彼女の病室にかけつけた2人は、ベルティエが彼女のアパートで死んだことを聞き出した。ベルティエの死をネタにスキャンダラスな写真を撮ろうとするデルマスに対するモローの態度は冷淡だった。彼の死を取り繕うために、モローの上司はデルマスからネガを取り上げるが、収まらないデルマスはベルティエの未亡人の写真を撮って姿を消した。やがて彼の渡したネガが偽物であることを知ったモローは、ベルティエの娘アンヌ(クリスチアーヌ・ユーデス)と共に彼を探し回る。そしてとあるバーでデルマスを見つけた時、彼は泥酔していた。モローはデルマスを殴り、姿を消した後、ふらつく足で街をさまようデルマスの手に握られていたのは件のネガであった。