油運送船サン・デメトリオの遭難および奇せき的帰還の事実を映画化した、ドキュメンタリー・エピックで、マイケル・バルコンが製作した一九四三年作品。監督は「愛の海峡」のチャールズ・フレンドで、F・テニスン・ジェッシが書いた公式記録に基いて、この映画製作協同者ロバート・ハマーと監督フレンドが脚本を共同執筆した。ハマーは「ジャマイカ館」「職授のフランス行」等を編集し、現在は監督である。撮影はかつてハリウッドの名キャメラマンであったアーネスト・パーマーが指揮し、音楽はジョン・グリーンウッド作曲、アーネスト・アーヴィング指揮である。出演者はウォルター・フィッツジェラルドを始め、「捕われた心」のマーヴィン・ジョンズ及びゴードン・ジャクソン「愛の海峡」のラルフ・マイケル及びフレデリック・パイパー、ロバート・ビーティ、チャールズ・ヴィクターその他である。