実存主義文学者ジャン・ポール・サルトルが映画用に書下した脚本を、「想い出の瞳」のジャン・ドランノアが監督した一九四七年度作品で、現世と来世とを対比的に交錯させながら人間の在在の本質を探ろうとしている。脚色はドラノワと「鉄格子の彼方」のピエール・ローラン・ボスト、撮影は「シンゴアラ」のクリスチャン・マトラ、音楽は「オルフェ」のジョルジュ・オーリックが担当する。主演は「呪われた抱擁」のミシュリーヌ・プレールと、「無防備都市」のマルセル・パリエロで、他にアトリエ座創立の大立物であるシャルル・デュラン、マルグリット・モレノ、フェルナン・ファーブル、マルセル・ムールージ、ギイ・ドコンブルらが助演する。。