75年、ブエノスアイレス近郊ラプラタの町。高校生たちは学割定期券の発行を求めた抗議行動のデモに勝った喜びに湧いていた。そんな中で、学生運動の良きリーダー同志としてパブロ(アレホ・ガルシア・ピントス)とクラウディア(ヴィタ・エスカルド)は密かな愛を育んでいた。しかしそんな幸せも、クーデターによるアルゼンチン全体が軍政委員会の管轄下に置かれたことで、突然暗い影を落としてゆく。あちこちで学生たちが突如として行方不明となり、やがてクラウディアに尾行がつき始めた。そしてある夜、彼女を始めとする6人が何者かによって連れ去られた。危険を感じ身を隠していたパブロもついに発見され、目隠しをされたまま蓮れ去られ、すさまじい拷問に耐えるのだった。やがてパブロは、獄中でクラウディアたち仲間と再会する。ある日パブロひとりだけが釈放された。そして軍事政権が打倒された現在も、他の仲間たちは行方不明である。