'59年、整骨医スティーブン・ワード(ジョン・ハート)は、行きつけのキャバレーのショー・ガール、クリスティーン・キーラー(ジョアン・ウォーリー・キルマー)に目をとめ、彼女をより魅惑的な女性に変身させようと教育を始める。やがてキャバレーのショウ・ガールとしてやって来たマンデイ・ライス・デイヴィス(ブリジット・フォンダ)という女性と友達になったクリスティーンは、ホテルのパートナーで、ソ連軍人というふれ込みの謎の男ユージン・イワノフ(ジェローン・クラッべ)と出逢う。そして彼女をめぐってイギリスの陸軍大臣ジョン・プロヒューモ(イアン・マッケラン)が姿を現わしてくる。2人の男の間で揺れるクリスティーンの思いは、やがてプロヒューモの方に傾いてゆくが、情事を重ねる2人の関係は長くは続かなかった。'61年8月、ブロヒューモは20ポンドを置いてクリスティーンのもとを去ってゆく。それから1年後、前の男とのいざこざに巻き込まれたクリスティーンは警察で事情聴取をうけ、その帰り道、一人の新聞記者からイワノフ、プロヒューモ、そしてスティーブンとの関係を聞かれる。それが「プロヒューモ事件」の始まりであった。パニックの中でプロヒューモは大臣を辞任、関係者が次々と逮捕されてゆく。そんな中でクリスティーンは自分の態度を恥じることなく裁判に挑むが、判決は有罪であった。そしてクリスティーンと共に執行猶予つきの判決を受けたスティーブンは、追いつめられた末に自ら命を絶つのだった。