裕福な画商サー・エドワード・モア(N・ウィリアムソン)は映画館の案内嬢マーゴット(A・カリーナ)を知り、強くひかれた。マーゴットは彼の本当の身分を知り積極的にエドワードに近づき関係を持った。そのことは妻エリザベスに知れ、エリザベスは義弟ポールに荷造りをさせ家を出た。二人になったエドワードは、マーゴットのためパーティを開いたが、そこにハーブ(J・C・ドルオー)が来た。彼はマーゴットのかつての恋人で、エドワードとは仕事で顔見知りだった。マーゴットが上流社会に仲間入りをするチャンスをハーブが壊わすかも知れないと恐れたマーゴットはエドワードの財産を分捕るハーブの計画に加担した。マーゴットはエドワードの恋人のふりをし続けたが、本心はハーブが好きになりエドワードの眼をぬすんで二人は愛し合い、そして言葉たくみに、彼女はハーブをエドワードの助手にした。娘が死に悲嘆にくれるエドワードに、マーゴットは退屈した。そんな彼女を慰めるべくエドワードは外国旅行に出かけることにした。マーゴットの頼みでハーブも一緒に。旅行中マーゴットはハーブとバスルームを使って、巧みに逢う瀬をかさねた。が、それはエドワードの知るところとなった。拳銃をむけて怒るエドワードをマーゴットは説き伏せた。エドワードはマーゴットと二人だけで出発すべく、なれない車を走らせた。そして事故。マーゴットは無事だったが、エドワードはそのため盲目になった。見えないことを幸いにマーゴットはハーブをまた運転手にやとった。ハーブの態度は次第に大胆になり、おどしをかけるようにさえなった。そんなある日、多額の預金がおろされているのはマーゴットの仕業に違いないと、ポールが訪ねて来た。マーゴットに別れを言うから一人にしてくれと頼みポールを返したエドワードは拳銃を握った。買物から帰ったマーゴットを地下室に入れエドワードは拳銃をむけた。だが彼は、あやまって自分の胸をうってしまった。