ビートルズの四人、ジョン、ポール、リンゴー、ジョージの身辺に奇怪な事件が連続して起った。原因はリンゴーがはめている新しい指環らしい。この指環は中近東の宗教、カイリ党にとって大切な指環で、これをはめているものは即座にイケニエにされるという掟がある。リンゴーは指環を返そうとしたが指からぬけなくなってしまった。そこで彼は科学者フートにたのんで金属を溶解してもらおうとしたがダメ、その上フートは欲にかられ、指環を奪おうとビートルズをつけ狙いだした。四人の青年はオーストリア・アルプスにスキーに出かけたが、ここにもカイリ党の一味が現われ危機にさらされること数度。そのたびにコツ然と現われてビートルズを救い出す異国の美女がいる。彼女はカイリ王国の王女アーム(E・ブロン)で大のビートルズ・ファン。カイリ党の大司祭クラング(L・マッカーン)の計画の裏をかいては四人の青年を逃していた。ロンドン警視庁ものりだし、レコードの録音日にはものものしい護衛がつく始末。カイリ党をまいてしまおうと、四人の青年はバハマの海岸に逃げた。ところがそこにもカイリ党の一味が追いかけて来た。その上ロンドン警視庁、科学者フートもやってきてビートルズ追跡が始まった。リンゴーが科学者フートに誘拐された時、彼を助けたのはカイリ党。早速彼をイケニエにしようとした瞬間、指環がぬけてしまった。こうなってはイケニエには出来ない。リンゴーは指環を大司祭に返した。イケニエにされては大変と、大司祭は指環を司祭に、司祭は護衛兵にと大さわぎ。こんなことはもうビートルズには関係ない。さっさとサヨナラして行った。