英国陸軍機密研究所の化学式極秘書類「X」が奪い去られたことから、諜報局は大さわぎとなった。その時ウィーン支局から犯人らしい男ミルシュマンが到着したという電話が入った。さっそくOO課のシムキンス(ケネス・ウィリアムズ)がブロンド美人ダフニー(バーバラ・ウィンザー)を含む三人の課員と共にウィーンに派遣された。一行は偶然手に入れたメモから“リーベルの倉庫”で、極秘書類が取りひきされることを知った。行ってみると目ざすミルシュマンは虫の息、そして真犯人は通称“ビヤだる”という男で、行き先きはアルジェと言ったきり息絶えた。舞台は動乱のアルジェに移った。ダフニーはハレムの女に変装してクラブに入り書類を奪い返した。一行はロンドン行きの汽車の中で祝杯をあげたものの“ビヤだる”一味の尾行に気づいた。そして記憶力抜群のダフニーが化学式を全部憶えて、書類は全部スープと一緒に飲んでしまった。直後ビヤだる一味の襲撃を受け四人は捕えられ、本部に連行された。男三人は牢にぶちこまれ、拷問され頭に一撃を受けたダフニーは昏睡状態のうちに化学式を全部しゃべってしまい一味に録音されてしまった。牢を脱出した男たちは録音テープを奪い返しダフニーを助けて逃亡した。いつしか一行は地下のオートメーション区域に入った。ボタンひとつで敵の本部を爆破できる。ボタンを押して敵を全滅させ一行は表に出た。ところが敵の本部は、諜報局の地下ではないか。秘密がもれていたのは当然である。爆破の際、諜報局本部も少々破壊されたが、まずまず安泰である。