一世紀の終り頃、スペインはローマ帝国の属領で、マキシマス将軍(マッシモ・ジロッティ)が支配していたが、拡大強化のため架橋工事を奴隷の土木技師レイサー(ジェフリー・ハンター)の指図と百人隊長ルーファス(R・ランデル)の鞭と、奴隷達の苦役によって完成間近であった。北部の先住民ケルト族は、この橋の破壊を計ったが返って族長とその息子がローマ軍に捕えられる破目になった。数日後ローマから皇帝の使者が来て、金献上の命令を伝え、更に皇帝の病気が重く、帝位を狙う良い機会だと密告した。金の所在地はケルトの勢力範囲にあった。そこで捕虜を釈放し、探検隊派遣の同意を得た。レイサーの調査の結果、金鉱は大きな滝の背後にあることが判り、ダムを築いて水を止め、本格的な調査に乗り出した。その頃、マキシマスの所に次代皇帝の候補にある将軍が上っていることを聞き、金力で帝位を取ることを計り、手勢を従えて金鉱へ急行した。約束を破ったとケルト族は怒り、大軍を率いて来襲した。レイサーは巧みに彼等を河床へと誘い、水門の破壊にかかった。黄金を失うことを恐れたマキシマスはレイサーに斬りつけた。レイサーはその挑戦を排除しながら水門を開いた。怒涛のような奔流の中に、ケルトの大軍とマキシマスも押し流された。レイサーは彼に想いを寄せていたペネロープ(ミレーヌ・ドモンジョ)や他の奴隷達と共に旅立って行った。