紀元前四八年ごろ、ジュリアス・シーザーはエジプト征服に成功していた。そして彼は、今度の征服で手柄をたてた部下のランダス(スティーヴ・リーヴス)を百人隊長に選び、クラッサス総督をスパイさせることにした。急遽ランダスはルモーネと共にリシアへ向った。船にはクラッサスの寵愛するクローディア(ジャンナ・マリア・カナーレ)と、その弟ベティアス(ジャック・セルナス)、奴隷娘サイダが乗っていた。途中、霧のため船が座礁し、その衝動でサイダが海中に転落した。ランダスは救けようと海中へ飛び込んだが、船は気づかず走り去った。やがて二人は海岸に泳ぎつき、リシア兵に捕まり奴隷の行列へ入られた。その中にギューラーという男がいた。彼はランダスのお守りを見て、この若者こそスパルタカスの遺子と信じた。二人は脱走した。クラッサスの館はシーザーと覇を競おうとする野心に満ちていた。ランダスはこの勢力と対抗するためには「太陽の町」の人々に助力をこうのが得と考え町を探し回った。ある日、スパルタカスの墓地へ行ったランダスは、そこで自分こそこの英雄の子であり、クラッサスこそ父の仇であると知った。その時からクラッサスの館では反乱が再三起り、残にはきまって「S」の字があった。が、その正体はランダスであり、彼は逮捕された。ある夜、サイダが牢獄に忍びよりランダスを逃したうえ剣を与えた。その時、ギューラーたちが応援に駆けつけた。激闘の末、ベティア、クラッサスは殺された。やがてルモーネがシーザーを引率してきた。そしてシーザーは新総督を任命し、ランダスを十字架にかけようとしたが、ギューラーや新総督らの懇請をいれて許すと、砂漠の彼方へ軍を返して行った。