〔エラ〕--は、パリの踊り子。毎夜パリのキャバレーで踊っている。ある日、出勤前のエラ(ダニー・サヴァル)は車が拾えず、客の乗っているタクシーに強引に乗り込んだ。そんなことが縁で、その夜客の紳士とエラは、彼女のアパートでドンチャン騒ぎ。翌朝になって、エラはその紳士がアメリカの大プロデューサー、パーカーと知り驚いた。二人は飛行機でアメリカヘ--。そして二カ月後、エラはパーカー夫人になったという。 〔アントニア〕--は十六区のレジャー・マダム。彼女(ダニー・ロバン)の夫ピエールは美容整形の医者で、二人の仲はまず円満。ある日、ゴルフに出かけた二人は、彼女の以前の恋人クリスチャンに出逢った。その日は何事もなかったが数日後、クリスチャンがアントニアは色事が下手だと言っているのを聞いたピエールは大ふんがい。そのことを知ったアントニアは、クリスチャンを訪れ自分の魅力を発揮した。彼はアントニアのすばらしさに感激した。次の日、ゴルフ・トーナメントで二人の男は顔を合せた。クリスチャンは、アントニアのことで頭が一杯、ミス続出でついにピエールが優勝した。アントニアはまさに模範的な妻である。 〔フランソワーズ〕--は、ニューヨークに住むパリジェンヌ。不誠実な恋人フランクとケンカをしたため、久しぶりに故郷のパリへやって来た。彼女(フランソワーズ・アルヌール)のパリの友人ジャクリーヌは、彼女の軽はずみな恋愛を叱責し、自分の完全無欠な恋人ミシェルを彼女に紹介した。だが、フランソワーズはジャクリーヌの留守にミシェルを誘惑、二人は行きつくところまで行ってしまった。そこへジェクリーヌが帰って来て険悪なムードになるが、やがて二人は和解。そんな二人をおいて、フランソワーズは静かにその場を立ち去るのだった。 〔ソフィー〕--は、パリの女子学生で恋に憧がれる年頃。そんなソフィー(カトリーヌ・ドヌーヴ)を刺激するのは、母親とその恋人ルイだった。ある夜、ルイから母親に宛てたラブレターを拾ったソフィーは妙案をたてた。これを学校で落し自分の株をあげようというのだ。計画は当ったが、ヒョンなことから今度は本物の恋が彼女に訪れた。夜の街でめぐり会った歌手志望の青年とソフィーの二人は手に手をとって夜の街を歩いた。そのシルエットは幸福そうだった。