十三歳の少女シルバーナ(ラウラ・ビバルディ)には一つの秘密があった。それは美青年ジノ(ピエール・ブリス)への思慕だった。ある日、シルバーナが母と二人で住んでいるアパートで、娼婦が殺された。その犯行時刻にシルバーナはジノの姿を目撃してしまった。警察の捜査は難航した。担当はフィオレシー警部(ピエトロ・ジェルミ)だった。シルバーナはジノの関心を得るために、彼が女の部屋から出てきたのをみたといった。驚いたジノは彼女の恋心を利用する決心をした。二人のランデブーが始まった。うきうきしたシルバーナは口紅をつけるようになった。ジノは犯行をかくすため彼女を葬り、金持娘ロレッラ(ジョルジア・モル)と結婚する準備にかかった。ある日、シルバーナは二人の婚約を知ってしまった。ジノは彼女の密告を恐れ、先手をうって警部に小娘の証言を信用しないでくれといった。これは逆効果だった。容疑はジノに向けられた。シルバーナも証言した。問題は証言の真実性だった。警部は彼女の素行を調査した。バッグの中の口紅、友達は彼女を嘘つきだという。ジノは釈放、シルバーナは感化院に入れられた。警部の気持は何かしっくりしなかった。シルバーナは感化院で自殺をはかった。その真情あふれる遺書を読んだ警部は彼女の証言を信用した。再びジノの身辺に捜査の手がのびた。女たらしで金に弱いジノ、傍証も揃った。ジノの逮捕は時間の問題だ。シルバーナの純粋な心に大人の世界での経験は、あまりにもきびしく、大きな傷痕を残した。