パリの場末--近代建築のアパート群の一角に汚れた殺風景な空地がある。親たちは日々の生活に追われ、子供をかえりみない。十六歳の美少女ダン(ダニエル・ゴーベール)を首領とするラッキイ(モーリス・カファレリ)やババール(ジャン・ルイ・ブラ)、ふうてんらのグループは工場の廃墟に隠れ家を作り、掟に従って行動していた。日曜日に金もなく映画をみられぬ連中は、均一ストアで盗みを働き、それを古物商(R・ルザッフル)に売った。彼は少年らを何んとか正しい生活に戻そうと意見した。ある日、少年院を脱走したマルセルが隠れ家にやってきた。彼は少年らを味方につけ、ダンを追い出した。マルセルはラッキイの勤めているガソリン・スタンドを襲う計画をたてた。ところがドタン場でラッキイが逃げたため、計画は失敗、マルセルは姿を消した。怒ったふうてんはラッキイを殺すといった。ダンに好意を寄せるババールも狙われた。一方、家を飛出したラッキイは古物商にかくまわれて、そこで相思相愛のダンと結ばれ、他所での新生活を誓いあった。二人の仲を知り、愛犬をふうてんらに殺されたババールは自殺した。ラッキイはふうてんに決闘を挑んだ。激しい殴りあいが続いた。ラッキイは勝った。かけつけたダンとラッキイはしっかり抱きあった。古物商は去り行く二人を暖かくみつめた。