アレクサンドル二世治下の帝政ロシヤ。--騎兵第七連隊配属将校アレクシス・オルロフ大尉(ジョン・デレク)は、タチアナ・ニコライエブナ(ドーン・アダムス)と結婚した。式の日、彼女は突然嬌態を示し、別室でアレクシスに重大な告白をした。彼女はこともあろうに上官ゴレフ将軍(ヴォルフガンク・プライス)の愛妾で彼の子供を宿していた。興奮したアレクシスは、来合わせたゴレフ将軍を殴打した。これが原因で軍法会議にかけられ、歩兵連隊配属の二等兵に降等された。アレクシスの悲憤と絶望は大きかった。タチアナは夫をなんとか救おうとゴレフ将軍に嘆願したが、逆に辺地に転属させられた。タチアナははるばる夫に面会に行った。彼女はアレクシスに逃亡をすすめた。追手を逃がれて二人は逃げた。が、タチアナは負傷が原因で死んだ。アレクシスは舟曳きの仲間に入った。居酒屋の娘マーシャ(エルザ・マルティネッリ)はなにかと彼の面倒をみた。ゴレフ将軍の腹心リセンコ中尉の捜索隊がやって来た。アレクシスの身上を聞いた仲間は、彼に同情し、かばってくれた。捜索はきびしくなり、舟曳き同士の喧嘩の際にアレクシスは発見された。が、仲間はスキをみて彼を救出した。その頃、ゴレフ将軍は陰謀が露顕して失脚し、リセンコのもとへ急行した。舟曳きと捜索隊の激闘の最中に、アレクシスはゴレフの姿をみつけ、積るうらみを晴らした。その時、ゴレフ失脚を告げる騎兵隊が到着した。アレクシスは再び騎兵隊に復職した。彼とマーシャは未来の幸福を誓いあった。