「フレンチ・カンカン」のジャン・ルノワールが原案を書き、ジャン・セルジュとともに脚本を執筆、台詞・監督をも担当したコメディ。十八世紀末のブーランジェ事件に取材し、ルノワール自らこれを“ファンテジー・ミュジカル”と名づけている。撮影監督は「ピカソ・天才の秘密」のクロード・ルノワール、音楽は「他国者は殺せ」のジョゼフ・コスマ。主演は「追想」のイングリッド・バーグマン、「忘れえぬ慕情」のジャン・マレー、「葡萄の季節」のメル・フェラー、「七つの大罪」のジャン・リシャール、「夜の騎士道」のマガリ・ノエル。シャンソン歌手のジュリエット・グレコが出演、コスマ作曲の「ミアルカ」を、同じくマルジャヌが「パリに御用心」を歌う。2018年3月3日より川崎市アートセンターにてデジタル修復版を上映(配給:川崎市アートセンター)。