イタリアとフランスの両ルックス社が合作した一九五四年作品で、東ローマ帝国を背景にした色彩のスペクタクル史劇。監督はイタリアでこの種の作品を専門に手がけているリカルド・フレーダである。「青ひげ」の脚色者アンドレ・ポール・アントワーヌとフレーダ監督が協力して書きおろした原作を、「花咲ける騎士道」のルネ・ウェレル、クロード・アキュルシ、ラニエーリ・コケッティ、それにフレーダ監督の四人が脚色した。撮影はロドルフォ・ロンバルディ、音楽は「ヨーロッパ一九五一年」のレンツォ・ロッセリーニの担当。主演は新人のジャンナ・マリア・カナーレと「モロッコ守備隊」のジョルジュ・マルシャルで、ロジェ・ピゴー、レナート・バルディーニ(「街は自衛する」)、新人イレーネ・パパス、カルレット・スポジート(「純愛」)、アンリ・ギゾールらが助演する。