ハダ族の農夫ジェイ・ティラク(ディリップ・クマール)は、マングラ(ニンミ)という美しい許婚があり、幸福に暮していた。ある日、タンバの王様主催の闘技会で、ジェイは傍若無人な王弟シャムシャー・シング(プレムナス)の挑戦に進んで応じようとして母に止められたが、高慢な王妹ラジシュレー(ナディラ)が放った荒馬を乗りこなし、彼女の高い鼻を挫いた。王様はタンバ国の支配権を国民の手にゆずるべきだとかねてから思っていたが、王位への野望を持つシャムシャーは、一夜、王の寝室を襲い、王を亡きものにした。だが暗殺されたのは替玉であるとはシャムシャーは気がつかなかった。祭の日、ジェイは単身王宮にしのび込んだが、ラジシュレーに捕えられ牢屋に入れられた。ラジシュレーは、ジェイを深く憎みながらも、惹かれる気持を抑えることは出来なかった。ジェイは番人に変装した王様に救い出されたが、そのため王様は番人としての責任を問われ、王宮を追われた。一方、かねてからマングラの美しさに目をつけていたシャムシャーは、彼女を無理にさらって来てわがものにしようとした。だがジェイを思いつづける彼女はかたく拒み、遂に毒をあおって自殺した。ジェイは仇敵シャムシャーに傷を負わせ、王宮に乗りこみ、ラジシュレーを捕えた。彼女を一介の農民と同様に扱うジェイの許で、ラジシュレーは苦労を重ねるうち、いつか深くジェィを愛するようになった。間もなく傷癒えたシャムシャーは、軍隊を率いて来襲し、王様以下を捕虜にした。ラジシュレーは謀反人として火焙りに処されようとしたが、そこにジェイが至ってシャムシャーらの野望をうちくだいた。王様もいまこそ変装を脱ぎ捨て、タンバの国は国民のものだと宣言した。