ときは一四世紀、ルネッサンスのまっ盛り。ところは当時イタリアで一、二を争う大都市のフィレンツェ(フローレンス)。陽気な絵描きのブファルマッコ(E・モンテサノ)は絵を描くことよりも、いたずらといろごとが大好き。ある日、教会へ忍び込んだ彼はハレンチ坊主がお人好しのモナ・リサ夫人をだますのを耳にして、早速策略をめぐらしそのおすそ分けにあずかる。その帰り道、フィアンメッタ(S・コシナ)の家に立ち寄り、素裸でお遊び。だが、その最中に亭主が帰ってきた。しかし酔った亭主をだますのは簡単だった。亭主が眠るとまた続きを始めたが、その後から亭主に抱きつかれて大あわて、亭主はホモだったのだ。やがて、フィレンツェにペストが流行し始めた。ブファルマッコは居あわせた女たちを救って郊外の別荘へ向う。おそらくそこでもまたセックスの狂乱が始まるのだろう……。