男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

シシリアの恋人

  • ししりあのこいびと
  • La Moglie Piu Bella
  • ----

amazon


  • 平均評点

    60.4点(13人)

  • 観たひと

    18

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ラブロマンス
製作国 イタリア
製作年 1970
公開年月日 1971/9/11
上映時間
製作会社 PACプロ
配給 ヘラルド
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

現在でも封建色の濃いシシリー島(シチリア島)を舞台に、愛と憎しみの齟齬にさいなまれ、苦しむ恋人同志を描いた作品。監督は「禁じられた恋の島」のダミアーノ・ダミアーニ、脚本はダミアーノ・ダミアーニ、エンリコ・リブルチ、ソフィア・スカンデュラの共同執筆。撮影はフランコ・ディ・ジャコモ、音楽はエンニオ・モリコーネが各々担当。出演は新人のオルネラ・ムーティ、アレッシオ・オラーノ、アメリゴ・トットなど。日本語版監修は岡枝真二。テクニカラー、テクニスコープ。

あらすじ

ビート(アレッシオ・オラーノ)がフランチェスカ(オルネラ・ムーティ)を見染めたのは、彼女が家の前でレースの手内職をしている時だった。「親戚の娘の花嫁衣装を縫ってほしいのだが」とビートは出まかせの口実で、彼女に近づいた。フランチェスカが花嫁衣装を縫いあげたとき、ビートは家に呼んだ。そしてフランチェスカに婚約者がいることを知りながら、強引に結婚を申し込んだ。フランチェスカはビートのプロポーズを素直に承知した。が、シシリアはいまだ封建色が濃く、マフィア一味の中で育ったビートには、女は絶対男に服従しなければならないという考えがあった。ことあるごとに彼女を押えつけようとするビートにフランチェスカは反発し、女として、人間としてのプライドを離さない強い意志を持っていた。心の底で愛し合う二人も、お互いの意地の張り合いで、逆に憎しみさえも抱くようになっていった。フランチェスカの婚約破棄はすぐに町中にニュースとして流れ、侮辱されたビートは、フランチェスカ誘拐を企てた。ホテルに連れ込まれたフランチェスカは屈辱の一夜を耐えた。翌日、結婚式をあげようとしたビートの威張りくさった態度に怒ったフランチェスカは警察へ出頭し、誘拐と暴行の罪で告訴した。しかし、ビートの仕返しを恐れて、証人は誰一人として立たず、フランチェスカはますます激昂した。はじまったビートのいやがらせに両親はおびえ、告訴を取り下げるようにとすがるように願ったが、フランチェスカは情けない両親をみて絶望し、家の唯一の財産である納屋を焼いてしまった。このニュースに驚いたビートは、フランチェスカの心とは逆に、彼女に敵意まで見せはじめた。フランチェスカの孤独の戦いは続いた。ついにビートが逮捕された。ビートの有罪が決定したとき、フランチェスカの顔には狼狽と悲しみが浮んだ。恋人を愛するがゆえの憎しみがビートを追いつめてしまった嘆きだった。

関連するキネマ旬報の記事

1971年10月下旬号

映画批評:シシリアの恋人

1971年9月下旬号

外国映画紹介:シシリアの恋人