ある雪深い朝、郊外の駅のプラットホームに一人の男の死体が投げ捨てられているのが発見された。この事件を担当することになった殺人課の刑事スタニランド(ミシェル・セロー)は、死体となったその男、ピアニストのシャルル・ベルリネルに何故か深い同情を持った。シャルルの妻マーゴ(エリザベス・ドパルデュー)から、彼にバルバラという名の愛人がいたことを知ったスタニランドは、さっそくシャルルのアパートに向うが、彼がそこで見つけたものは退廃的な微笑を浮かべた美女のヌード写真と、二人の情事の模様が収められたカセット・テープだった。とそこへ一人の女(シャーロット・ランプリング)が部屋に入ってきた。彼女こそが写真の女で、同時にバルバラという情事の相手であった。やがて捜査を進めてゆくうちに、バルバラの魔性にとらわれてゆくスタニランドは、ついに彼女と関係を持ってしまう。そんな時事件の面に、バルバラの弟という男の存在が浮かび上がってきた……。