時は一九九七年、地球の気象をコントロールする為に欧米航空宇宙局のプロジェクトとして作られた宇宙ステーション“フロリダ・アークラブ”は、現在地上の科学者達から半ば見放された状態にあった。搭乗員もいまや科学者のマックス・マレク(フランツ・ブーフライザー)と技術者のビリー・ヘイズ(リッキー・ミュラー)の二人を残すのみであった。そんなある日、ヒューストンの地上ステーションから放射能照射の命令が下った。照準を合わせた時、マックスの脳裏に気象コントロールの技術が軍事目的に悪用されるかも知れない、との疑惑がよぎった。事態の深刻さを悟った彼はコンピューターのプログラムをサボタージュした。それを察知した地上ステーションは、交代要員をシャトルで送り込むが、マックスとビリーは生死を賭けた闘いの果てに、ある真実を発見する……。