一九八二年、大叔母オリヴィアのインドでの過去に興味を抱いた英国人女性アン(ジュリー・クリスティ)は、ひとりインドへと旅立つ決心をする。時は一九二〇年代、英国支配下のインド。オリヴィア(グレタ・スカッキ)は、新婚早々の夫ダグラス(クリストファー・カズィノウヴ)と共にインドへ渡るが、インド駐在官とその妻たちの作る英国人社会になじめないでいた。その反面、神秘的で華麗なインドの魅力にとり憑かれてゆく彼女は、夫を愛しながらも魅惑的で謎めいた大胆不敵なインドの大守(シャーシー・カプール)に強く惹きつけられ、やがて彼に全てを委ねてゆくのだった。それから約60年の歳月を経た現代のインドで、アメリカ人ヒッピー、チド(チャールズ・マコーン)をはじめとするさまざまな人との出会いの中で、アンは知らぬ間に大叔母と同じような生き方をする自分を見い出してゆく。やがて彼女は、インドでの宿主インダー・ラル(ザキール・フセイン)と恋におち、彼の子を宿す。そしてオリヴィアが人生の最後を送った山に登るアンは、そこで時を超えて大叔母と結ばれるのだった。