あと数日でクリスマスを迎えるという日曜日、地方都市クレルモンフェランに移り住んでいた技師で敬虔なカトリック教徒である「私」(ジャン・ルイ・トランティニャン)は教会のミサに出かけた。そこで見かけたフランソワーズ(マリー・クリスティーヌ・バロー)が祈りを捧げる横顔に心を奪われ、彼女こそ自分の妻になる女だと確信する。ある日、「私」はレストランでかつての同級生で、今は大学で哲学を講じるヴィダル(アントワーヌ・ヴィテーズ)と14年ぶりに再会し、彼に誘われてモード(フランソワーズ・ファビアン)の家を訪れる。モードは離婚経験もある美しい女医。パスカルの哲学、キリスト教、結婚などについてクリスマスの三人の会話がはずむ。夜が更けて雪が降りだし、ヴィダルは帰ったが、「私」はモードのうながすまま泊まることになった。翌朝、町で見かけたフランソワーズに初めて声をかけ、車で彼女をアパートまで送るが雪道で車が動かなくなり、そのままアパートの別々の部屋で一夜を過ごす。彼女は妻子ある男との関係が忘れられずにいたのだが、すべてを認めたうえで「私」は心をうちあける。そして数年後、妻となったフランソワーズと子供を連れた「私」は避暑地の海岸で、偶然にもモードと再会する……。