1587年の冬のイギリス。偉大な魔術師であり錬金術学者でもあるジョン・ディー博土(リチャード・オブライエン)の家に招かれたエリザベス女王(ジェニー・ラナカー)はその晩、未来のすべてを見る旅に出発した。道案内のエンジェル・アリエル(イアン・チャールソン)は大きな雷鳴と共に姿を現わし、暗黒にみちた見知らぬ世界へと女王を連れていく。辿り着いた未来のロンドンは堕落と荒廃の街と化していた。そして混乱と無法を愛するボルジア・ギンツ(オーランド)という男が、金の力ですべてを支配しているのだった。この街デッドフォードで、エリザベス女王の再生であるバッド(ジェニー・ラナカー二役)は自分で自分を女王の座につかせて上機嫌。エミール・ニトライト(ジョーダン)は、女ギャング団のリーダーをつとめていた。3人のメンバーは、売れっ子シンガーのアミナ、放火狂のマッド(トーヤ・ウィルコックス)、そして色情狂のクラブス(リトル・ネル)だった。ボルジアから、ユーロビジョン・ソング・コンテストの英国代表として選ばれたエミールは、売れっ子スターの道を順調に歩み、彼女の“ルール・ブリタニア”でのエレクトリックなパフォーマンスはセンセーションを巻き起こしていた。そんな優勝間違いなしの彼女を邪魔する者がいた。パンクスターのラウンジ・リザートだ。怒った4人はラウンジを消すために殺人トリップを計画する。ラウンジが歌っている最中、4人は彼に飛びかかり、使命を果たした。