オーストラリアのシドニーで、ラジオのディスク・ジョッキーをしているアシュレー(R・ヒューズ)は上司(B・バリー)に、今度オーストラリア公演を行うスーパー・グループ“アバ”の密着インタビューを命じられた。アシュレーにとって初めての密着インタビューで、大ハリキリで行動を開始する。オーストラリアでの“アバ”の人気はすさまじく、入場券はすでに売り切れ、アバに接近することはかなり大変そうだ。まずいことに、マスコミ用に渡していたプレスカードも彼はもっていない。それでも何とかアバに近づこうとするが、いつもボディガード(T・オリヴァー)に追い出されてしまう。テープレコーダーでのファン・インタビューをまとめたアシュレーにとって、あとは“アバ”のインタビューさえとれば仕事は完璧なものになるのだ。“アバ”のコンサート・ツアーを追い続けた彼は今では完全な“アバ”ファンの一人になっていた。ついに、メルボルンでの最後のコンサートを終え、明日はオーストラリアを去る、という日になってしまう。ガックリとうなだれて、自分の部屋に戻るべく、ホテルのエレベーターにのり込んだアシュレーは、偶然にも“アバ”の4人といっしょになる。アシュレーにとっては、まさに天にも昇る気持ちのエレベーターであった。翌日、ファンには感動と興奮を残し、アシュレーには最高のインタビューを残し、“アバ”はオーストラリアを去っていった。