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ピンク・フロイド ザ・ウォール

  • ぴんくふろいどざうぉーる
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  • 平均評点

    73.5点(40人)

  • 観たひと

    74

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 イギリス
製作年 1982
公開年月日 1983/10/8
上映時間 95分
製作会社 ティン・ブルー・リミテッド・プロ
配給 MGM=UA
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

解説

ロックのスターである主人公のたどる孤独と挫折の中に、現実と悪夢、苦しみの回想、狂気と恐怖などを、強烈な音楽と幻想的な映像、さらにアニメーションを駆使して描く。ピンク・フロイドの同名LPアルバムに基づいて、リーダーのロジャー・ウォーターズが映画化を企画し、その相談にのったアラン・パーカーが監督も手掛けた。製作はパーカーの片腕として、「ダウンタウン物語」「ミッドナイト・エクスプレス」「フェーム」など八作品に参加しているアラン・マーシャル。エグゼキュティヴ・プロデューサーはスティーブン・オルーク。脚本はロジャー・ウォーターズ、撮影は「ダウンタウン物語」のピーター・ビジウ、プロダクション・デザイナーはブライアン・モリス、アニメーション監督はピンク・フロイドの公演で美術監督としての手腕を発揮しているジェラルド・スカーフが担当。音楽プロデューサーはロジャー・ウォーターズの他にデイヴィッド・ギルモア、ジェームズ・ガスリー。全編に27曲のロックが流れている。出演はボブ・ゲルドフ、クリスティン・ハーグリーヴス、ケヴィン・マッケオン、ボブ・ホスキンスなど。ロンドンのパインウッド・ステューディオで撮影。製作協力ゴールドクレスト・フィルムズ。

あらすじ

ロサンジェルス。ロックのスーパー・スター、ピンク(ボブ・ゲルドフ)はとあるホテルの一室にとじこもっていた。ひっきりなしの公演と喝采、おびただしい麻薬の常用で、身も心も燃え尽きていた。〈以後、この映画は時間と空間、現実と悪夢のあいだを行きつ戻りつしながら、ピンクの苦い記憶、狂気をえぐり出していく〉。彼が生まれたのは第二次大戦のさなか、折しも父(ジェームズ・ローレンソン)はアンツィオで戦死をとげていた。母親(クリスティン・ハーグリーヴス)は息子のピンク(ケヴィン・マッケオン)に人生のすべてを捧げた。だが、それがピンクの成長を抑圧したのだった。公園に行っても、他の子供には父親がいるのに、彼にはいない。家ヘもどり、こっそり父親の軍帽をかぶってみるピンク。学校も子供たちを教育するところではなく、抑圧するところだった。教師は自分のみじめな欲求不満を解消しようとして、生徒を虐待し抑圧するのだから、たまったものじやない。こうした断絶感に対して、ピンクはしだいに自分の感情のまわりに、自己防衛のために“壁”を築いていく。ピンクは幼なじみのガール・フレンド(エリナー・デイヴィッド)と結婚したが、それも単なる御都合主義からだった。ピンクは成長すると、ロック歌手となった。妻や友人からだけでなく、自分自身からも断絶しているような疎外感にたえず悩まされている彼にとって、ロックの権力と名声はそれから逃避する唯一の救いのように思えたのだ。だが、それは悪習のくり返しの日々だった。彼がツアーに出ている間に妻は他の男(ジェームズ・ヘーゼルダイン)と寝ていた。これはピンクの“壁”を築く最後の煉瓦となった。ピンクはグルービーの一人(ジェニー・ライト)をつれてホテルに閉じこもる。たが彼は家具を壊し、彼女を脅して追い払う。今やピンクは完全に一人ぼっち、麻楽に溺れ、TVだけが唯一の伴侶であり、妄想、悪夢、恐怖心、狂気の淵をさまよっていた。ピンクは自分を冷淡で無関心な観衆に対してただ権力をふるうだけしかない冷酷非情な指導者と思い込むようになっていた。突然、ピンクのマネージャー(ボブ・ホスキンス)が部屋に入って来て、医者(ロバート・ブリッジス)に手当てをさせてコンサート会場に連れて行く。しかし、ピンクはまだ幻想の世界をさまよっていた。彼はロックンロールのニュールンベルク裁判で自分が指導者として裁かれていると思い込む。彼に“壁”を築かせることになった大勢の人たちが現われ、彼に不利な証言をする。そして、判決が下された。孤立感から道徳的に退廃した悪夢の世界に落ちこまないうちに、その“壁”を取り壊せという宣告であった。

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