ソランジュ(キャロル・ロール)は、何不自由なく暮らしていたが、時おり、原因不明の発作を起こしていた。心配した夫(ジェラール・ドゥパルデュー)は、彼女に新しい愛人(パトリック・ドベール)まで与えるという人の良さ。三人で共同生活を営むのだが、ソランジュの病気は一向によくならない。どうも彼女は自分に子供ができないことに苛立っているようだ。そこで13歳の少年を養子に迎えることになる。その少年が来た日から、ソランジュの病気はみるみる快復し、二人の大人の男性からは得られなかった何かを得ていくのであった。いつしか、ソランジュはこの少年と精神的にも肉体的にも結ばれていた。ソランジュにとっては少年は自分のお腹を痛めて生まれてきた子供であり、少年にとっては、ソランジュが味わったことのない母の愛情を思うぞん分与えてくれる素晴しい女性だったのだ。寮に戻った少年は同室の子どもたちに彼女との甘美な夜の出来事を語る。それをうっとりと聞く子供たち。そして、寮に彼を連れ戻しに来るソランジュ。彼女は少年の子供を身ごもり、一方大人の男二人は悲しく去っていくのであった。