70代後半に差しかかった現在も精力的に活動するシンガーソングライター、エリック・クラプトンの音楽の核となるのがブルーズ。ブルーズの名曲をカバーした1994年のアルバム『From the Cradle』は、約60年に及ぶキャリアの中で正面からブルーズと向き合った作品のひとつだ。同アルバムを引っ提げたブルーズ色の濃いツアーの中から、1994年11月8日、9日にサンフランシスコのフィルモアで行なったライブを映画化。力強いボーカル、ブルーズ愛がほとばしるギター演奏はもちろん、エグゼクティブプロデューサーを務めた巨匠マーティン・スコセッシが行った本人インタビュー、マディ・ウォーターズやB.B.キングらブルーズミュージシャンへのインタビューを含むドキュメンタリー映像も収録。生涯を懸けてブルーズへ情熱を注ぐクラプトンの1994年の伝説のライブが約30年の時を超えて、映画館の大スクリーンと5.1chサラウンドの音響環境で再現される。