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78.2点(187人)
観たひと
254
観たいひと
44
レビューの数
47
(C)Films Boutique
「悪は存在せず」で2020年第70回ベルリン国際映画祭金熊賞を獲得するなど国際的に高い評価を得る一方、イラン当局からの弾圧を受け続けるモハマド・ラスロフ監督によるサスペンス。2022年にイランで起きたある若い女性の不審死に対する政府抗議運動を背景に、家庭内で消えた一丁の銃を巡り家族も知らない家族の顔が炙り出されていく様を描く。2024年、ラスロフ監督は国家安全保障関連の罪で実刑判決が確定し、命がけでイランを脱出、第77回カンヌ国際映画祭に出席した。第77回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。第97回アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表作品。
国家公務に従事する一家の主イマンは、20年間にわたる勤勉さと愛国心を買われ、念願の予審判事に昇進。しかしその業務は、反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を課すための国家の下働きだった。報復の危険が付きまとうため家族を守る護身用の銃が支給されるが、ある日、家にあった銃が消えてしまう。最初はイマンの不始末による紛失だと思われたものの、次第に疑いの目は妻ナジメ、姉レズワン、妹サナの3人に向けられる。捜索をするにつれて互いへの疑心暗鬼が家庭を支配し、家族も知らない家族の顔が炙り出されていく。
REVIEW 日本映画&外国映画:「聖なるイチジクの種」
UPCOMING 新作紹介:「聖なるイチジクの種」
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