リビー(ダイナ・マノフ)は19歳。ブルックリンの外れにある祖母の墓に別れを告げ、ハリウッドに向かった。16年前に彼女の母と離婚した父のハーバート(ウォルター・マッソー)が、ハリウツドで活躍しているのだ。バスやヒッチハイクで大陸を横断。バスで隣りあわした兵士に、「私はハリウッドに行って女優になるのよ」と語るリビー。セシル・B・デミルも知らないその兵士と、ロサンゼルスで別れたリビーは、父の家に電話するが、途中で不安になり切ってしまった。コーヒー・ショップにすわっているリビーに、モンテ・デル・レイと名乗る男が話しかけ、モデルにならないかと勧める。ウェイトレスが「あいつ、ポン引きよ」と注意すると、リビーは「知ってるわ。でも、あれが私の最初の出演依頼なのよね」と答えるのだった。勇を鼓して父の家に行くと、女性がいた。ステファニー(アン=マーグレット)と自己紹介する彼女は、父の愛人だった。16年振りに会った父は彼女が誰なのか思い出せない。それに仕事の方もうまくいってない様子。ついに2人は喧嘩し、リビーは出ていった。ステファニーの言葉でハーバートは自分の非を認め、娘を有無を言わせずに家に連れて来る。リビーは演劇学校の友達ゴードン(ランス・ゲスト)の紹介で、映画スターのパーティの駐車係のバイトをし、客の車に自分を売り込むチラシをばらまいた。「そんなことしてもなんにもならない」という父。「何かしなくちゃ駄目なのよ」と反論するリビー。やがて、心が通い合うようになる父と娘。翌日、リビーはニューヨークに帰ると言い出した。父の愛を求めて旅をしたので、それが得られた今は心置きなく家へ帰れると言うのだ。出発の日、ニューヨークの家に電話したリビーは、無理やり父に母と話をさせる。始めはぎこちなくしゃべっていたハーバートもしだいになめらかにしゃべっていた。リビーをバス・ターミナルまで見送ったハーバートは、他の男に旅行に誘われていたステファニーに「行くな」と言う。これこそ彼女が待ち望んでいたハーバートの断固とした言葉だった。車の窓にハーバートを売り込むリビーのチラシを見て、ほほえむハーバート。バスで隣り合わせた青年は「ニューヨークで俳優になるんだ」と語り、リビーは「私?わからないわ」と答える。