木挽町のあだ討ち

こびきちょうのあだうち|----|----

木挽町のあだ討ち

レビューの数

103

平均評点

78.1点(523人)

観たひと

727

観たいひと

21

(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 日本
製作年 2026
公開年月日 2026/2/27
上映時間 120分
製作会社 「木挽町のあだ討ち」製作委員会 (製作幹事:東映=アミューズクリエイティブスタジオ/製作プロダクション:東映京都撮影所/企画協力:新潮社)
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督源孝志 
脚本源孝志 
原作永井紗耶子
(「木挽町のあだ討ち」 (新潮文庫刊))
企画プロデュース須藤泰司 
渡辺ミキ 
プロダクション統括小嶋雄嗣 
プロデューサー中澤元 
堀口純平 
撮影朝倉義人 
美術吉田孝 
装飾三木雅彦 
音楽阿部海太郎 
音楽プロデューサー津島玄一 
録音西村憲昭 
照明池本雄司 
編集小泉圭司 
衣裳大塚満 
メイク山下みどり 
床山山下みどり 
結髪松浦真理 
スーパーヴァイジングサウンドエディター勝俣まさとし 
キャスティングプロデューサー福岡康裕 
ラインプロデューサー中森幸介 
製作担当中山泰彰 
スケジューラー宮村敏正 
プロダクションマネージャー森洋亮 
製作管理福島一貴 
監督補西山太郎 
助監督西片友樹 
記録山下佳菜 
VFX田中貴志 
殺陣清家一斗 
宣伝プロデューサー田口和也 
DIT近藤将司 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演柄本佑 加瀬総一郎
渡辺謙 篠田金治
長尾謙杜 伊納菊之助
北村一輝 作兵衛
瀬戸康史 一八
滝藤賢一 相良与三郎
山口馬木也 伊納清左衛門
愛希れいか お三津
イモトアヤコ お与根
野村周平 遠山安房守
高橋和也 芳澤ほたる
正名僕蔵 久蔵
石橋蓮司 滝川主馬
沢口靖子 伊納たえ

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名時代小説を映画化。ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで若衆・菊之助が仇討ちを成し遂げる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る田舎侍・総一郎が、事件の顛末を聞くため芝居小屋を訪れる。出演は、「きみの鳥はうたえる」の柄本佑、「国宝」の渡辺謙、「恋に至る病」の長尾謙杜。監督・脚本は、「東京タワー」の源孝志。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

文化七年(1810)一月十六日、江戸・木挽町。歌舞伎の芝居小屋「森田座」では『仮名手本忠臣蔵』が大入満員で千穐楽を迎えていた。その舞台がはねた直後、森田座のすぐそばで、仇討ちが起きる。芝居の客たちが立会人と化し見守るなか、美濃遠山藩士・伊納菊之助(長尾謙杜)が、父・清左衛門(山口馬木也)を殺害し逃亡していた男、作兵衛(北村一輝)の首を見事、討ちとったのである。雪の舞う夜、若き美男子が成し遂げたこの事件は「木挽町の仇討ち」として江戸の語り草となった。それから一年半後、同じ遠山藩で、菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎(柄本佑)が「仇討ちの顛末を知りたい」と森田座を訪れる。総一郎にとってこの仇討ちは、腑に落ちぬ点がいくつかあり、それを解明したいのだという。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞くうち、徐々にある事実が明らかになっていく……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2026年3月号

REVIEW 日本映画&外国映画:「木挽町のあだ討ち」

2026/09/09

2026/09/10

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


流石のベストセラー

源孝志監督です。原作未読ですが、賞に輝くベストセラー。なんとなく、文字で読んだ方が面白い気もする。読んでみよう。飄々とした柄本佑と渡辺謙率いるなんだろ、悪の集団・・ではないけど、秘密結社との暴き合い・・は言い過ぎですが、渡辺謙配下の面々が個性的で飽きないです。舞台が終わり、傘をさして帰っていく客たちを上から撮った場面が綺麗でした。

2026/08/31

2026/09/01

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル 


江戸のコロンボ

原作は永井紗耶子さんの直木賞作品。 監督・脚本は「東京タワー Tokyo Tower」などの源 孝志さん。 
あれ?と思ったのが歌舞伎版には加瀬総一郎が出て来ないんですね。 どうも篠田金治が探偵役だったようです。 更に原作は登場人物がメッキリ少なくて、王道のミステリーと言う事なんでしょうね。 読んでませんけど。

本作は刑事コロンボがヒントになった様で、原作では詳細に描写されていない総一郎(柄本 佑)をコロンボに見立て、刑事や探偵が謎を解き明かしていくスタイルで再構築したそうです。 冒頭の惚けた感じとか、何処か憎めなくスッとこちら側に入って来る所とか上手く表現されていました。 セリフ廻しにもアレッ?コロンボ?と思える場面も有りました。 原作のあらすじを探したところ、登場人物のイントロダクションに多くを割いている様ですが、本作では要点だけに絞られました。

気になったのが、一八(瀬戸康史)、与三郎(滝藤賢一)、ほたる(高橋和也)、久蔵(正名僕蔵)と当時の状況確認をしていく訳ですが、何となく聞かれる側が喋り過ぎと感じました。 みんな初対面ですよね。 特に立師のムッツリ与三郎ですか。 気難しい性格と言う割には初日から打ち解けていたと思います。

一般的にはあだ討ちがメインの山場となる所ですが、本作では序章となります。 その種明かしをするために総一郎が現れ、聞き込みが終わり、篠田(渡辺 謙)と腹を割って話をする所からが山場となります。 芝居小屋でのカラクリが明かされ作兵衛が生きている事も明かされます。 つまりは森田座全員グルだったと。

そして清左衛門(山口馬木也)から託された、滝川(石橋蓮司)らの裏金作りを証明するための帳簿を作兵衛から預かり遠山藩に戻った総一郎は藩主側近の遠山藩士と成った様です。

ミステリー小説の映画化ですが、鑑賞者が映像の中から怪しい点を探し出し、最後に答え合わせをすると言ったスリルは皆無です。 篠田の解説に「なるほどねぇ」と頷いただけです。 作兵衛の生首が偽物だと言う事は、一八の驚きも無い堂々とした口上に加え、小太刀では首は落とせないと思ったので予想は出来ました。 では作兵衛よ今は何処へと言う謎は残りましたが。

時代劇に探偵ミステリーを加えたのは映画初心者の私には目新しかったです。 総一郎主演でシリーズ化しても面白いかもです。 ん?一歩間違うと遠山の金さんに成っちゃうか?

2026/08/26

2026/08/26

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 


良い話ではあった

芝居小屋の近くであだ討ちが行われた。1年後、英雄譚として語られるこのあだ討ちを調べる加瀬と言う男が現れ…。
同名小説の映像化作品。思っていた展開とは違ったのであまり好きではなかったが良い話ではあった。北村一輝の演技がかなり活きている気がした作品でした。

2026/07/22

2026/08/26

70点

レンタル 


意表を突く

ネタバレ

オーソドックスな武士像から逸脱した明るく飄々とした加瀬総一郎のキャラ造形が何とも魅力的で、オリジナル脚本でシリーズ化してほしいと願うばかり。観る者の意表を突くミステリアスなドラマ展開に引き込まれるものの、時代劇としてはあまりリアリティのない出来栄えに飽き足りない思いが募る。柄本佑、渡辺謙はじめとした俳優陣の好演光る中、とりわけ、決して美しくはない女形を演じた高橋和也の怪演が印象に残る。

2026/08/10

2026/08/16

70点

選択しない 


素人役者

 森田座の面々がそれぞれの立場と役割を演じて、野外ステージで見事なあだ討ち劇を完成させた。衆目の中で繰り広げられ、美談として語られた事件の真相が解き明かされるにつれて、実はやさしい嘘に包まれた人情物語に変わっていく温かみを味わうことができる。
 あだ討ちの真相を語る森田座の人たちが魅力的だ。渡辺謙演じる立作者をはじめとして、立師、衣裳方、小道具方、木戸芸者、それぞれがピースの一片として形にはまっている。
 ただ、あだ討ち事件に疑問を持ち、その真相を探りだす田舎侍、柄本佑には違和感を覚える。彼の芝居が妙に浮き立っていて、芝居小屋の内側の人たちが役者然としているのに比べ、芝居小屋の外側の素人役者に見える。人懐っこくて飄々とした感じをわざと出そうとしているようなところが見える。どうにも収まりの悪いピースである。

-

2026/08/09

40点

選択しない 


答えのわかっている謎解きを延々と見せられるのが退屈

 永井紗耶子の同名小説が原作。
 文化7年、現在の東銀座にあたる木挽町の芝居小屋が舞台。千秋楽がはね、見物が芝居小屋を出てきたところで衆人環視の中で仇討ちが起きるというプロローグで始まる。
 この仇討ちそのものが芝居のように劇的な演出で、芝居がかっているが、それこそが仇討ちの大芝居だったというのが結末。
 話が進む初期にネタバレしてしまうというのがミステリーとしては残念なところで、仇討ちの真相を探るべく江戸に出てきた美濃国の藩士(柄本佑)が関係者に聞いて回るのも、答えのわかっている謎解きを延々と見せられるため、相当にダレる。
 その退屈さを紛らわせるために、生首のコピーを行き違いから破損してしまうというエピソードを入れているが、本筋の流れを阻害するというか茶化す効果しか生んでいない。
 真相が明らかになった後も、芝居小屋関係者への藩主のお礼参りという蛇足で締めくくられ、安手の人情時代劇を見せられた気分になる。 
 プロローグのカラフルな傘の花が咲く俯瞰シーンは『シェルブールの雨傘』(1963)を想起させ、雪の中の赤を際立たせる演出効果もチャン・イーモウの色彩映画を連想させる。仇討ちシーンは歌舞伎の舞台演出を狙っていて、映像的には頑張っているが、その意図が出すぎていてやや鼻につく。
 この人為的な映像づくりが、その後の普通の映像に比べ突出しているのもバランスを欠いていて全体を通俗にしている。制作が東映だと知ると妙に腑に落ちるが、かつての通俗だけれどエンタテイメントな、完成度の高い過去の東映作品には及んでいない。
 芝居小屋の関係者に渡辺謙、滝藤賢一、高橋和也、仇に北村一輝。
 柄本佑のキャラクターがわざとらしく、エンディングに流れる椎名林檎の主題歌がまるで合っていない。