中島ひろ子

|Nakajima Hiroko| (出演)

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本名
出身地 東京都
生年月日 1971/02/10
没年月日

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東京都の生まれ。高校卒業後に芸能界に入り、黒土三男監督「オルゴール」89、磯村一路監督「1990牡丹灯籠」90などに端役で出演。その後、中原俊監督「櫻の園」90のオーディションを受け、主役の座を獲得する。徹底的にリハーサルを重ねる中原監督の演出指導のもとに、しっかり者で優等生という自分のキャラクターが嫌で突然パーマをかけて登校し、周囲に波紋を広げる女子高演劇部の部長・志水由布子役を演じて、作品がその年のキネマ旬報ベスト・ワンを受賞。つみきみほ、白島靖代ら共演者たちと、揺れ動く青春像を一途に好演した彼女も、日本アカデミー賞新人俳優賞など、その年の新人賞を総なめにした。続く東陽一監督「橋のない川」92では被差別部落出身の気丈な娘を、長崎俊一監督「ナースコール」93では多感な看護婦をそれぞれ演じて、その誠実な持ち味を画面に定着させる。佐々木浩久監督「ナチュラルウーマン」94では、バイトをしながらボクサーを目指すタフな女・由梨子を演じ、自殺した厭世的な女を忘れられないヒロインと微妙に惹かれ合う難役をこなして、女優としての意欲も見せた。1997年の原隆仁監督「OL忠臣蔵」では、義憤にかられて立ち上がるOL・花祭鯛子を演じ、アクティブな一面も披露する。黒木和雄監督「美しい夏キリシマ」03、出目昌伸監督「バルトの楽園(がくえん)」06、篠原哲雄監督「地下鉄(メトロ)に乗って」06など脇に回っても作品全体を端正に引き締めているが、2000年以降は「折り梅」02、「天使がくれたもの」「遠くの空に消えた」07、「戦慄迷宮3D/SHOCK LABYRYNTH」09などで母親役を演じる機会が増え、中堅女優としての地位を築き上げる。中原俊監督のOV『闇金の帝王・銀と金』92や、フジテレビ『悪魔のKISS』93、『眠れる森』98、『白い春』09、NHK『春よ来い』94、『華岡青洲の妻』05、『風林火山』07、『ゲゲゲの女房』10、TBS『独身生活』99、『いのちの現場から』04、日本テレビ『ラストプレゼント・娘と生きる最後の夏』04などテレビドラマの出演作も多数。

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