ワーキング・ガール

わーきんぐがーる|Working Girl|Working Girl

ワーキング・ガール

amazon
レビューの数

32

平均評点

70.4(260人)

観たひと

473

観たいひと

31

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1988
公開年月日 1989/5/20
上映時間 113分
製作会社 20世紀フォックス作品
配給 20世紀フォックス
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

証券業界を舞台に、ビジネスと恋に賭けた女の闘いと、アメリカン・ドリームを描く。エグゼクティヴ・プロデューサーは、ロバート・グリーンハットとローレンス・マーク、製作はダグラス・ウィック、監督は「ブルースが聞こえる」のマイク・ニコルズ、脚本はケヴィン・ウェイド、撮影は「最後の誘惑」のミハエル・バルハウス、音楽は「心みだれて」のカーリー・サイモンが担当。出演は「ミラグロ 奇跡の地」のメラニー・グリフィス、「フランティック」のハリソン・フォード、「ハーフムーン・ストリート」のシガニィー・ウィーヴァーほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ニューヨークのマーシュ証券会社で秘書として働くテス・マクギル(メラニー・グリフィス)は、頭が切れるものの学歴不足が原因で証券マン養成コースからはずされ、おまけに好色な上司をポン引き呼ばわりしてしまい、ボストンから転勤してきた女性重役キャサリン・パーカー(シガニィー・ウィーヴァー)の秘書に配置変えされてしまう。洗練されたキャサリンに圧倒されるテスであったが、トラスク産業のラジオ局買収の情報を提供し、成功したら養成コースに入れて欲しいと彼女に頼む。恋人との結婚でうきうきするキャサリンであったが休暇を過ごしたスキー場で足を骨折、回復までの間、すべてを任されたテスは、彼女のパソコンの中の「トラスクの件はテスを通さぬ事」という一節を読みショックをうける。さらに彼女は恋人ミック(アレック・ボールドウィン)の他の女との情事の現場を目撃してしまい、怒り心頭、そしてワープロの中にあったジャック・トレイナーという男を訪ね彼の主宰するパーティにもぐり込むが、そこでダンディな紳士(ハリソン・フォード)に誘われ飲んでゆくうちに酔いつぶれ、彼のマンションに泊まってしまう。翌朝、ジャックの勤めるデューイ社を訪れたテスは、昨夜の紳士こそ彼であることを知り驚くが、ジャックはトラスク社のラジオ局買収に乗り気で、トラスク社長(フィリップ・ボスコ)の娘の結婚式にふたりしてもぐり込み社長に接近、彼に気に入られたテスは合併問題で会ってもらえる約束をとりつける。この仕事を通してジャックはテスが気に入り、恋人との婚約を取り消すと言い出すが、その恋人こそキャサリンだった。そして彼女の退院の日、トラスク産業の重役会議出席のためキャサリンを巻いてテスとジャックは会場にすべり込むが、キャサリンは彼女の部屋に忘れたテスのスケジュール帳を盗み読み、事の成り行きを知る。そして契約調印の直前、キャサリンが、「テスはアイデアを盗んだ秘書」と言ってどなり込み、話は一時延期される。窮地に立たされたテスであったが、後日エレベーターで出会ったトラスク社長が真相を知るや、逆に彼女の着眼点の良さ、行動力が評価され、改めて合併に調印、そしてキャサリンはクビ、トラスク産業の重役に引き抜かれたテスは、ジャックとの愛も手に入れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1989年5月下旬号

外国映画批評:ワーキング・ガール

1989年4月下旬号

外国映画紹介:ワーキング・ガール

1989年3月下旬号

グラビア:ワーキング・ガール

特集 ワーキング・ガール:評論

特集 ワーキング・ガール:メラニー・グリフィス インタビュー

特集 ワーキング・ガール:プロダクション・ノート

特集 ワーキング・ガール:分析採録

1989年3月上旬号

グラビア〈スペシャル・セレクション〉:ワーキング・ガール

2025/10/21

2025/10/22

75点

VOD/iTunes(AppleTV)/購入/テレビ 
字幕


バブル期アメリカの“夢見る力”を象徴する一本だった。
誰もが努力すれば成功できる——そんな時代の空気が、全編を通してきらめいている。
自由の女神のどアップから始まり、船でマンハッタンへ通勤する主人公Tess(メラニー・グリフィス)。
毎朝、あの女神像を見上げながら「いつか自分も」と夢を抱いて出勤する姿に、感情移入してしまう。
そして、Tessが少しずつチャンスをつかみ、自分のアイディアと行動で道を切り開いていく過程に、自然と声援を送りたくなる。
シガニー・ウィーバー演じる冷徹な上司との対比や、ハリソン・フォードとのロマンスが織り込まれた展開は、典型的なハリウッド的成功物語でありながら、今見ると不思議とノスタルジックだ。
特に、ラストで映し出されるワールドトレードセンター——その在りし日の姿が、まさに“あの頃”のアメリカンドリームそのものを静かに語っているようで、胸が締めつけられる。

2018/12/15

2025/05/20

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


カーリー・サイモンの曲は素敵だね。

ネタバレ

マイク・ニコルズ監督と言えば名作「卒業」を思い起こす。舞台監督としてのキャリアも輝かしい。それでも
映画では凡庸な作品に出会うこともある。首を傾げながら、曰く言いがたい胃もたれのような感じを抱え、
途方に暮れる。いっそ名の知れない監督の凡作なら、すぐ忘れることができるのだが、私の心に深く残る
「卒業」が宙ぶらりんとなって困惑顔になる。

本作は80年代のキャリアウーマンを目指すヒロインのサクセスストーリーと、ハリソン・フォード、アレック・
ボールドウィン相手のロマンティック・コメディの合わせ技の作品。ヒロインの成功を押しつぶそうとするのが、
上司で恋のライバルともなるシガーニー・ウィーヴァー。
ヒロインのテス(メラニー・グリフィス)はマンハッタンの投資銀行勤め。秘書養成学校出身なのだが、夜学で
ビジネス学科卒の資格を持つが、華々しいキャリアでないため出世の見込みはない。上司はやり手の
キャサリン(シガーニー・ウィーヴァー)だったが、スキーで足を骨折、しばしの休養となった。秘書ながら
テスは、ボスの代わりの合併問題に取り組む。元々はテスのアイデアをキャサリンが横取りした案件なので、
自分の手に戻した意識。余剰資金を持つトラスク社にNYのラジオ局を買収させる話。企業のM&Aを進める
会社のジャック・トレーナー(ハリソン・フォード)に合併話を持ち込む。ジャックとテスは意気投合し、パートナー
以上の気持ちを持つが、なんとジャックはキャサリンの恋人だったのだ。
恋の三角関係とビジネスの合併話。もつれるのだが、基本はロマンティックコメディ、テスには明るい未来が
開けるのだった…。

脇に恵まれた主演のメラニー・グリフィスも好演で応えるが、すべてがほどほどの感じで終始し、図抜ける
魅力に乏しい。現在から見ると、80年代ファッションがどうもドラマの足を引っ張る、ジョーン・キューザック
のへスタイルのこと。失笑するしかない。

2025/04/26

2025/04/26

40点

テレビ/無料放送/J:COM BS 
字幕


夢を見ることの悲しみ

テス(メラニー・グリフィス)は,ブロンドの長髪を切る.何者かになろうとして,キャリア風の短髪にして,パーティー会場に乗り込む.男を探しているわけではなく,仕事でのキャリアアップを望み,しかし,そこで運命の男ジャック(ハリソン・フォード)に会う.
彼女は,船で通勤している.マンハッタン島は憧れの地でもあるが,彼女は秘書から上の段階に進めていないことに苛立ちもあるようである.空撮がその船をとらえる.また最後のショットでは,高層ビルのオフィスにいる女性を窓の外からとらえ,徐々にマンハッタン島の全景を見せるように引いていく.この間に起こったのはどんなことだったのだろうか.それはただテスの夢に過ぎなかったとでも言うのだろうか.
テスは,ため息を吐く.咳払いをする.彼女のストレスは,上司のせいでもある.例え上司がテスの理想の姿に近いキャサリン(シガニー・ウィーヴァー)になっても,不満は募る.上司は部下のアイデアを自らの手柄にしようとしている,それも決して悪とは言えない社会ではあるが,キャサリンは,滑稽にスイスにスキーで遊び,滑稽に骨折をして,しばらく戦線から離れてしまう.キャサリンの悪徳や不運は,テスの呪いのせいであったようにも見える.その隙を狙って,テスはアイデアの実現に奔走し,ジャックに出会っている.
ジャックは何者なのか.彼は彼でスランプに陥っているらしい.実力と思えてたものは所詮は運でもあり,その運はいつかは尽きるのが常である.ジャックは,その運や運命に気がついていないお調子者のようにも見えている.それゆえにテスやキャサリンなど,女性にモテているのかもしれない.テスとジャックのパートナーがどうなってしまうのか,彼女と彼の仕事は日の目を見ることができるのだろうか,という点がスリルとなって物語を牽引する,もちろんキャサリンのことだから,彼女はハイになって帰ってきて,そこにも一波乱がある.コミカルでもあり,シニカルでもある.それはテス(あるいは観客)の叶わない欲望という,夢物語の裏にある悲しみのせいなのかもしれない.

2022/04/16

2022/04/16

64点

VOD 


髪の毛のボリュームがすごい。パソコンが作り物みたい。今と形が違う物が多いので、古いけど新鮮。電話や家の中の物一つ一つがしっかりしている。トレンディ感があり、当時のオフィスや都会の暮らし、口説き方などがおしゃれ。
ビジネスや女性の活躍推進的なもあるけど、真面目すぎずラブコメみたいになっている。

2020/03/28

2020/03/28

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


こういう映画があまり好きではないというのが自分の個性だと思っておこう。

2020/01/21

2020/01/21

70点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


怖い世界

怖いのは「恐ろしい」では無く、「ビジネス界の競争」である。上昇志向のテス(メラニー・グリフィス)は上司に恵まれず、4度目の配置換えでやっと頼りになりそうな上司キャサリン(シガニー・ウィーヴァー)と巡り会うが、彼女はテスのアイデアを横取りして自分の手柄にしようとしていた。
そしてキャサリンが骨折で入院中にそれを知り、行動に移す。
相棒となったのは実はキャサリンの恋人ジャック(ハリソン・フォード)だったがいつの間にか二人は愛し合うように。
仕事がうまく行きかけたときキャサリンは帰ってきて、自分の手柄にしてしまう。
怖いですねえ、恐ろしいですねえ。自分の利益のために部下を踏みつける上司なんて。アメリカ映画にはよくこういう手合いがいるが、たいていはどこかでばれてその報いを得る。この映画でもそうだけど。
実にビジネス界は生き馬の目を抜く恐ろしいところだ。