ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓

みーとざふゅーちゃーばいようにくでかわるみらいのしょくたく|MEAT THE FUTURE|MEAT THE FUTURE

ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓

レビューの数

4

平均評点

73.0(8人)

観たひと

10

観たいひと

1

(C) 2023 LIZMARS PRODUCTIONS INC.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドキュメンタリー / 社会派
製作国 カナダ
製作年 2020
公開年月日 2023/6/9
上映時間 84分
製作会社 Documentary Channel=LizMars Productions
配給 アップリンク
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比 16:9
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

動物の細胞を組織培養することで得られる「培養肉」の開発者を追ったドキュメンタリー。地球規模で問題視される食料危機や環境問題を解決するため、各国で開発される培養肉。その最前線にいるアメリカのベンチャー企業のCEOに密着し、培養肉産業の未来を考察する。ナレーションはイギリスの動物行動学者で作家のジェーン・グドール。監督は20年以上にわたり様々なドキュメンタリーを手がけてきたリズ・マーシャル。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

動物を屠殺する必要がなく、動物の細胞を組織培養することで得られる「培養肉」。元心臓専門医のウマ・ヴァレティ博士がCEOを務めるアメリカのベンチャー企業アップサイドフーズ(旧メンフィスミート)は、2022年11月にFDA(アメリカ保険医薬品局)の認可を得て、培養肉の商品化を目指している。ウマ・ヴァレティと彼のチームを追いかけながら、この画期的な食品テクノロジーの未来を見つめる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年7月上・下旬合併号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓」

2023年6月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ミート・ザ・フューチャー~培養肉で変わる未来の食卓~」

2023/06/30

2023/07/01

70点

映画館/大阪府/シネ・リーブル梅田 


食から地球を救う試み。

ネタバレ

培養肉の開発と事業化を目指すスタートアップ企業の設立者ウマ・ヴァレティ博士の姿を追ったドキュメンタリー。

見る前には、培養肉と大豆ミートの違いすら分からなかったし、分かってからも人工的な肉の塊に見ていて抵抗を感じたのも事実だが、屠殺がなくなり、家畜からのメタンガスの排出もなくなり、家畜による疫病の心配も限りなく低減し、家畜に与える大量の穀物や水がいらなくなるというコスト減を知るほどに世界を救う有力な可能性と思えてくる。

あとは既得権益を持つ企業の妨害や製品化まで時間がかかり会社が持ち堪えられるのかなど心配も多い。大量の家畜を必要とする現行の仕組みを変えるこのような試みに希望を感じるし、ビル・ゲイツがこれからもサポートを続けることを望む。

2023/06/24

2023/06/25

65点

映画館/神奈川県/シネマジャック/ベティ 
字幕


クリーンミート

細胞由来の培養肉の生産によって将来の食糧危機と解体肉による動物虐待を無くすことに挑んでいる企業の開発ドキュメンタリーです。
 
生産者も消費者も食肉を選択する際は価格と味を重視し、倫理面(環境問題や動物虐待など)は考えないようにしている傾向があります。だから培養肉はなかなか認知されないという普及の苦労があるようです。培養肉というと何となく不安感があるようだし、クリーンミートというと従来の肉がクリーンじゃないみたいで既存の生産者団体の反発もあるし・・。認知・普及させるための名称も容易ではないようです。

培養肉は植物由来の代替肉ではなく細胞由来の本物の肉で味も食感も本物の肉なので将来的には有望な生産技術であると思います。課題は大量生産と価格でしょうね。大量生産は可能ということなので、価格が従来の解体肉と同等か安価になれば選択する消費者も増えると思いますが・・。

細胞を培養して増殖していく生産過程の様子が一番見たかったのですが、そこは企業秘密なので公開はされません。ドキュメンタリーで一番見たい知りたい部分が見れないのは残念ですが、食糧問題・環境問題・動物虐待などの現状を知り培養肉の可能性を知ることができたのは良かったと思います。

2023年

2023/06/18

70点

映画館/東京都/YEBISU GARDEN CINEMA 
字幕


チャーチルの近代感覚にトリ肌

昨年11月、アップサイド・フーズ社の培養トリ肉は、その安全性について問題がないとするアメリカ食品医薬品局(FDA)からのお墨付きを頂戴した。そしてつい先日、米農務省(USDA)は同社の培養トリ肉の食品表示を承認した。

 アメリカだけでなく、いま世界各国で培養肉の実用化に向けた開発が急速に進んでいる。2040年には培養肉の食肉全体に占める割合が35%に達するという予測もある。
日本では日清食品や日本ハムのほか、スタートアップ数社が研究開発に取り組んでいる。

 しかし、大量生産と市場流通にいたるまでには、コストや安全性、食品表示基準の整備、消費者の需要、食肉業界の反発といった、この映画にも登場した通り多くの課題が立ちはだかる。ラボ育ちの食肉が、レストランや私たちの食卓に並ぶまでには、まだ時間がかかりそうだ。

 これも映画で語られたように、細胞の増殖に必要な培養液は、コスト高の最も大きな要因のひとつになる。この培養液にはウシなどの血清が不可欠だが、とても高価なうえに安定した供給が得られない。動物由来に代わる血清の開発が急務となっている。
 そんな中、日本国内では日本ハムがいち早くこの研究で成果を上げた。血清を別の安価な食品成分に置き代えて、トリ肉の培養に成功したというものだ。日本の技術力に期待が高まる。

 世界人口は増加の一途にあって、2050年には100億人を超えると言われている。今後10年で、動物性タンパク質の需要と供給は逆転するという試算もあり、食糧不足の危機を実感する日は遠くない。
 決して大袈裟ではなく、「肉の成る木」には人類の未来がかかっている。

2023/06/11

2023/06/13

75点

映画館/東京都/YEBISU GARDEN CINEMA 
字幕


フード・サイエンス

ネタバレ

培養肉をテーマに食肉問題を捉えたドキュメンタリー。
本作を鑑賞することで、培養肉というものがどんなものなのかわかったような気がします。
ただ、まったく不安がなくなった訳ではないので、今後も勉強したいと思います。

さて、この培養肉ですが、代替肉でもなければクローンでもないという。
肉の細胞から培養したもので、肉そのものとのこと。
これでちょっと安心の肉とも思います。

それを裏付ける培養過程が見れれば納得感があったと思うのですが、企業秘密なのか培養過程が観れなかったのが残念です。
他、成分の数値化など、見せどころなどもないのも物足りなかったです。

また、培養肉は人口増加による食肉問題だけを解消するのかと思ったら、動物福祉、環境問題、温暖化など、様々な問題を解消しそうです。
紹介はなかったですが、畜産の担い手問題や鳥インフルエンザに影響を受けなかったり、魚にできればマイクロプラスチックを人間接種することもなくなるのではないかと思いました。
そんな問題に対して、利益ではなく問題解決しようという創業者の心意気に感銘を受けます。

味や食感は食肉と変わらない感じらしい。
大量生産とコストの問題が片付いたら、本格的な培養肉時代がくると思います。
まさにミート・ザ・フューチャーという作品で、私も培養肉を食べてみたいと思いました。