レナードの朝

れなーどのあさ|Awakening|Awakening

レナードの朝

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レビューの数

89

平均評点

80.5(810人)

観たひと

1408

観たいひと

118

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1990
公開年月日 1991/4/5
上映時間 121分
製作会社 ラスカー&バークス・プロ作品
配給 コロムビア・トライスター映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

30年にわたる昏睡から目覚めた患者と、彼を何とか救おうとする医師の必死の闘病生活を、自らも精神科医のオリヴァー・サックスの実体験による著作を基に描いたヒューマン・ドラマ。「ビッグ」のペニー・マーシャルがアーン・シュミット、エリオット・アボットと共同でエグゼクティブ・プロデューサlも兼ね、製作はウォルター・F・パークスとローレンス・ラスカー、脚本はスティーヴン・ザイリアン、撮影は「ガープの世界」のミロスラフ・オンドリチェク、音楽はランディ・ニューマンが担当。出演はロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1969年、ブロンクス。慢性神経病患者専門のベインブリッジ病院に赴任してきたマルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)は無口で風変わりな男だったが、患者に対する態度は真剣で、彼らが話すことも動くこともできないものの、まだ反射神経だけは残っていることを発見すると、訓練によって患者たちに生気を取り戻すことに成功し、その熱意は治療をあきらめかけていた看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心をさえ動かしていった。そんなセイヤーの患者の中でも最も重症なのがレナード・ロウ(ロバート・デ・ニーロ)だった。彼は11歳の時発病し、30年前にこの病院に入院して以来、意識だけはあるものの半昏睡状態で寝たきりの生活なのである。何とか彼を救おうとしたセイヤーはまだ公式に認められていないパーキンソン氏病患者用のLドーパを使ってレナードの機能回復を試みる。そしてある朝、ついにレナードはめざめを迎えた。ベッドから起き上がり、セイヤーに連れられて30年ぶりに街に出たレナードにとって見るものすべてが驚きだった。その効果に意を強くしたセイヤーは上司に他の患者にも新薬を使うことを申し出て、病院のスタッフの協力によって投薬が始まョった。そしてある夜のこと、セイヤーはベッドから次々と起き上がる患者たちの姿を見るのだった。一方、完全に機能を回復したレナードだったが、彼が病院に見舞いにきたポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)に生まれて初めての恋をしたことから問題が起こる。1人だけで外出したいというレナードに医師団は反対し、それに反発したレナードは怒りからか、再び病状の悪化が始まってしまう。しだいに狂暴になるレナードをセイヤーですら押さえ切れなくなる。そして、ついにレナードを始め、目覚めた患者たちは、すべて元の状態に戻ってしまう。自分のしたことは間違いだったのだろうかと悩むセイヤーにエレノアは優しい言葉を投げかけるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1991年5月上旬号

外国映画批評:レナードの朝

外国映画紹介:レナードの朝

1991年4月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):レナードの朝

特集 レナードの朝:

2024/04/03

2024/04/04

85点

映画館 


わずかな時間かもしれないけれど確かに暗闇から抜け出した朝だった。素晴らしい朝
原因不明の病で一切の反応を示さないまま30年。そこに現れた新任の医師が新薬を投与したことから目を覚ますことに……

デニーロの不随意の繰り返し動作の本物感、彼女と過ごす時間の喜びとその後の悲しみ。
何よりロビン・ウィリアムズの目の奥に宿る優しさ。この人がいないのが改めて悲しい。素晴らしい俳優だった

どこまで実際の話なんだろうか。なぜ一時的に回復し、その後ああなってしまったのか。ドキュメンタリーバージョンも見たい

新文芸坐にて

2023/03/11

2023/03/11

68点

選択しない 
字幕


気ままに散歩できることのありがたさに感謝。

実話に基づく、難病患者に対峙する医師の物語。治療薬の投与量を増やしていき、眠っていた患者が目覚め、人間らしさを取り戻すかに見えた矢先、副作用によって容体は悪化、再び眠りに落ちているまでの、見ていて辛くなる話でした。

患者役のデ・ニーロの演技は鬼気迫っていて凄かったです(^^;;

2023/02/23

2023/03/01

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


医者と患者が交替したらどんな仕上がりに?

ロビン•ウィリアムズはロバート・デ•ニーロの役を演じたかったとの記事を読んだことが有ります。一体どんな仕上がりになっていただろう?興味が有ります!

2023/02/28

2023/02/28

82点

映画館/静岡県/TOHOシネマズ浜松 
字幕


いまさら鑑賞シリーズ。
午前十時の映画祭にて。

劇場での鑑賞は初めてでした。
デ・ニーロとロビン・ウィリアムズの細やかな演技をスクリーンで観られて感動でした。
研究ばかりしてきたセイヤーが、初めて臨床医として対峙したのは、嗜眠性脳症で、意識が違う次元に行ってしまっている患者たちだった。
しかし、研究をしてきた彼は、今までの医者とは違う視点で患者の状態を見ていた。
そして、彼らに目覚めの朝と笑顔を取り戻したのだが・・・。
実話に基づくストーリーと知って衝撃を受けました。
セイヤーの患者を真摯に見つめる視線、症状の変化を見たときの微笑み、人間を愛しているのだなとわかるロビンの演技。
そして、30年の眠りから目覚め、笑顔を取り戻し、恋を知るが、再び… というレナードの劇的な人生を演じきるデ・ニーロ。
二人の素晴らしい演技によって、この奇跡が人々に伝えられたのですね。
決してハッピーエンドとは言えないけれど、輝きを取り戻した一瞬は、彼らにとってかけがえのない時間だったに違いない。
そして、わたしたちは何気ない毎日を生きていることに感謝しなければならないと気づくのです。゚(゚´Д`゚)゚。

2023/02/24

2023/02/24

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ダンスシーンに号泣、「アルジャーノンに花束を」を思い出した

ネタバレ

何の予備知識もなく、観た。
前半は、セイヤー医師(ロビン・ウィリアムズ演じる)の人物像(人見知りで人間付き合いが苦手、植物好き)をじっくり紹介。患者と相対する医師の仕事は苦手だが、担当するうちに、患者達の共通の反応や過去の共通の病気に気付く。そして、治療の可能性を秘めた試験薬に飛びつく。彼の真面目さが、この行動(試験薬に飛びつく)に走らせたのだろうが、正直、観ている最中に、「えっ、これで回復しました!めでたしめでたし、になっちゃったら、拍子抜けだなぁ」と思ったし、正直に言って「早計過ぎる」と一時的に興ざめしていたら、さすが、その後、冷静に現実的な展開になっていった。
セイヤー医師曰く、「僕は、人生を与えて奪ってしまった。」⇒このことから得られたことは、、、医学が発達した現代と言えども、最善の解決策は必ずしも薬じゃないのかも、家族、友情、愛や思いやり、、、
患者役のロバート・デ・ニーロは、流石の演技だった。目覚めた(Awakenings)後での、回復基調だが未だ不自由な動き、生きる喜びを感じる表情、自由に散歩する事を却下された時の怒り、その後の暴動に近い行動、チック症、、、これらの動作・表情の表出が凄まじい。
やがて、自分は元に戻ってしまう、と感じたレナード。食堂でポーラに別れを告げ、立ち去ろうとする。チック症状が激しい彼の手を片方づつ優しく握ってあげる彼女、自然にダンスへ促す彼女の優しさに涙が溢れ出た。ダンス後、窓から彼女を追うレナード。
ラストシーンは、観客をほっとさせる終わり方でした。シビアな現実を、後悔、反省、そして、生きていこうとする直感を描いてくれました。
好きだなぁ、こういう作品。1990年に作られたので、私は20台後半、この頃に作られた映画が持つテイストが好きなんだろうなぁ、自分は。
当作品は、実際にあった事をベースにした医療ノンフィクションの原作があるそうです。きっと、他の人が同じ道を歩まない様に、との気持ちを込めて出版したのでしょう。確かに、試験薬を投与された全員が、覚醒後、元に戻ってしまった。では、覚醒した時は幸せだったか?ある人は一時的にでも幸せだったかもしれない。ある人は、発症した年齢から精神面で止まっているので、現在とのギャップに悩んでいた。ある人は、家族は亡くなっていた。症状を取り除けは良いかというと、そうでは無い事に気付かされた。では、セイヤー医師は、どうすれば良かったのか?分からない。でも、病院内で、もっと議論がなされるべきだったのは確かだ。この作品が、その切っ掛けになれば良い。既に、なっているのかも。

2023/02/20

2023/02/20

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


うーん

ストーリーは重いが、ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズの演技で最後まで観ることができた。しかしロビン・ウィリアムズは似たような風変わりな人物の役が印象に残る。