コメディ色・DVDのタイトルは「二時の勇気」である
2022年3月7日鑑賞。DVDにて。1時間06分15秒。スタンダード・黒白。RKO RADIO PICTURES。
画面では、監督:アンソニー・マン Anthony Mann、脚本:Robert E. Kent、追加台詞:Gorden Kahn、原作:Gelett Burgess 、撮影:Jack Makenzie、音楽:Roy Webb である。
出演は、Tom Conway(セオドア[ステップ]・ステップ/俳優?)、Ann Rutherford(パティ・ミッチェル/元舞台女優)、Richard Lane(記者ヘイリー)、Lester Mattews(マーク・エヴァンズ/脚本家)、Roland Drew(スティーヴ・メイトランド/俳優)、Emory Parnell(ブレナー警視)、Bettejane Greer→のちのジェーン・グリア(ヘレン・カーター/女優)、Jean Brook(バーバラ・ボーデン/女優)、Sarah Edwards(タトル夫人/パティの大家)ほか。
アンソニー・マンでは平均作品であろう。何回も登場する脚本家ロバート・ディリング(Bryant Washburm/ラストで回想で1シーンのみ登場)とローレンス・テニがどちらも既に亡くなっていが、名前が何回も出てくる。という脚本が今一つである。
[疑問点]
マーク・エヴァンズが2回目にアリソンを撃って台本「二時の勇気(作:ローレンス・テニ)」を持ち去る。おいおい、エヴァンズは1回目にディリングとアリソンが撃たれた時に、ディリング邸にいた。それなら、1回目に台本を持ち去るはずだ。
記憶が戻ったアリソンの回想では、ディクソンが盗用を認めて「500ドル」をアリソンに渡した。→だが、真相はエヴァンズがローレンス・テニの台本「二時の勇気」を盗用し、タイトルを「脅迫」に変更して上演していた。ディクソンは盗用を知ってエヴァンズを恐喝して上演料を折半させていた。ディクソンはアリソンに盗用したのはエヴァンズだと言えばよいだけ。アリソンとエヴァンズとテニは大学の級友らしい。
更に真犯人の女優バーバラの動機はあれでいいのか?バーバラ「エヴァンズと一緒にディリング宅にいた。私はメイトランドを愛し彼も結婚を望んだ。ディリングは私がディリングに書いた手紙(ラブレター)をメイトランドに見せた。彼は嫉妬深いの」それで、ディリングを殺した。が、その手紙を回収していない。動機としては弱すぎる。エヴァンズを殺す必要なんかないよ。
記者ハリーと編集長のやりとりと、パティの大家がコメディ・リリーフである。
パティのタクシー・ライセンス『POLICE DEPARTMENT Board of Taxicab Control Expires: March 31.1945 Driver's Number 21453 Driver's Name Miss Patricia Mitchell Notice to Passengers Keep a record of the above name and number on the card. Michael Henley Police Commissioner 』